霊感商法騒動に「大山鳴動して鼠一匹」のお墨付き与えた朝日

「大山鳴動して鼠(ねずみ)一匹」大きな山が音を鳴り響かせて動くので大噴火でも起こるのかと見ていると、ネズミがたった1匹出てきただけだった、という意
「大山鳴動して鼠(ねずみ)一匹」大きな山が音を鳴り響かせて動くので大噴火でも起こるのかと見ていると、ネズミがたった1匹出てきただけだった、という意

7日付は「教団特集」

「大山鳴動して鼠(ねずみ)一匹」ということわざがある。大きな山が音を鳴り響かせて動くので大噴火でも起こるのかと見ていると、ネズミがたった1匹出てきただけだった、という意だ。今、メディアが鳴り響かせている「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)をめぐる霊感商法騒動もどうやら「鼠一匹」だったようだ。ほかならない朝日がそう報じている。

その記事は朝日7日付にある。この日の朝日紙面は、さながら教団特集だった。安倍晋三元首相の銃撃事件から1カ月目8月8日が休刊日だったので7日付で組んだのだろう。が、元首相を悼むより銃撃犯の思惑に同調する嫌味ったらしい企画である。

1面トップは「教団票『10万票は切らない』 旧統一教会が支えた安倍派候補」、2面は全面を使って「自民と旧統一教会、共鳴の半世紀 『右派思想が相性良かった』」、3面は「首相『教団との関係点検を』」、さらに社会面は「旧統一教会、返金放棄の『合意書』 信者の献金問題、見えづらく」と続いていた。

新鮮な話はなく、テレビや週刊誌の焼き直しだった。その中で小さな扱いだが、社会面記事が目を引いた。「(教団をめぐる)トラブルの相談件数は、過去と比べて減っている」「近年の相談件数は100件前後に減り、内容は献金に関するものが多くなっている」とあり、相談件数の推移図表(2005~21年)が載っていた。