[上昇気流]

【上昇気流】(2023年4月10日)

少子化対策や子育て支援施策などが争点だった統一地方選前半戦。以前は選挙戦で政府が推す少子化対策の一つである三世代同居・住宅対策の訴えもあったが、最近はほとんど聞かれない。

【上昇気流】(2023年4月9日)

「春愁や草を歩けば草青く」(青木月斗)。近所の公園に植えられた八重桜がいつの間にか満開になっていた。少しばかり立ち止まり見詰めていた。夕闇の中、静かなたたずまいで存在感を放っている。

【上昇気流】(2023年4月8日)

米オハイオ州のデイトン市は、大洪水で市がほとんど水没する大惨事に遭い、1914年にシティー・マネジャー制を導入した。議会が1人の支配人を選任し、行政部門の総責任者に据えて見事に復興させた。これに倣って全米各市で採り入れられた。

【上昇気流】(2023年4月7日)

安倍晋三元首相が亡くなる寸前まで読んでいた岡義武著『山県有朋―明治日本の象徴―』(岩波文庫)を読んだ。国葬の弔辞で菅義偉前首相が取り上げ話題となった本である。明治大正の日本の政治史の中で、山県の人と行動を達意の文章で描いている。

【上昇気流】(2023年4月6日)

「ショスタコーヴィチは、たとえ友人たちが相手であっても、常に相手が望むことを言うという習慣を身に付けていたようだ」――。英国の音楽ジャーナリスト、スティーブン・ジョンソンさんが『音楽は絶望に寄り添う』(河出書房新社)で記している。

【上昇気流】(2023年4月5日)

花見の記憶。20年ぐらい前、井の頭公園(東京都武蔵野市・三鷹市)で花見をやったことがある。が、本当に花見と言えるのかどうか。桜が1~2分咲きだったからだ。それでも公園内は客でいっぱい。座る場所を探すのも困難なほどだった。

【上昇気流】(2023年4月4日)

ここ数年、不漁が続くサンマ。北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次総会で、漁獲枠を約25%削減することで合意した。危機感を強める日本の主導によるものだ。

【上昇気流】(2023年4月3日)

犯罪捜査では現場の遺留品などに付着したDNAから犯人を特定するDNA鑑定が、必要不可欠な技術となっている。指紋鑑定より精度が高く、人間の体液中のDNAがその個人を特定するからだ。

【上昇気流】(2023年4月2日)

文章を見直し誤字脱字を正すことを「推敲(すいこう)」という。作家や記者にとっては重要なキーワードになっている。その由来は中国の唐の時代の故事にある。唐代は、李白や杜甫などの世界的に著名な詩人がいる。

【上昇気流】(2023年4月1日)

イラク戦争から20年が経過した。あれこれ考えていると、宗教学者の山折哲雄さんの言葉がよみがえった。それは「一宿一飯の恩義」である。こう言うと、まるで博徒のようであるが、2001年の同時多発テロで傷ついた米国の対テロ戦に日本はどう臨むのか、その心持ちである。

【上昇気流】(2023年3月31日)

魚偏に春と書いて「鰆(さわら)」。文字通り、春を告げる魚である。瀬戸内海に産卵にやって来る春に多く獲(と)れ、これから旬を迎える高級魚である。西京味噌(みそ)に漬けた西京漬けを思い浮かべる人も多いだろう。

【上昇気流】(2023年3月30日)

春の陽気に誘われて、東京の郊外にある高尾山の麓を散策した。JR高尾駅から小仏への道はバス路線だが、バスに乗らず、歩いて自然を楽しむ人もいる。出会った男性もそんな一人だった。

【上昇気流】(2023年3月29日)

理化学研究所などの研究チームが、国産の量子コンピューターを稼働させたことを各紙大きく報道している。スーパーコンピューター(スパコン)を上回る計算能力を秘めており、期待の大きさが分かる。

【上昇気流】(2023年3月28日)

大相撲春場所は、モンゴル出身の関脇霧馬山が小結大栄翔との優勝決定戦を制し初の賜杯を手にした。横綱・大関不在のやや締まらない場所となったが、優勝を争った両力士ほか若手の活躍は大きな世代交代を予感させる。

【上昇気流】(2023年3月27日)

今夏予定される東京電力福島第1原発で生じた処理水の海洋放出。ところが中国、ロシアは、直近の首脳会談の共同声明で「深刻な懸念」と牽制(けんせい)した。

【上昇気流】(2023年3月26日)

桜が咲いているのに、数日にわたって冷たい雨が降っている。もう散ってしまうのではと気がもめている人もいるだろう。桜は開花も早いが散るのも早い。まさに、平安時代の在原業平(ありわらのなりひら)が詠んだように「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」。

【上昇気流】(2023年3月25日)

感動の余韻がまだ残っている。むろん「侍ジャパン」のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)優勝である。その瞬間、米フロリダ州マイアミの野球場「ローンデポ・パーク」の至る所で日の丸がはためいていた。この光景が元巨人監督の長嶋茂雄さんの顔と重なった。

【上昇気流】(2023年3月24日)

野球の神様はいた――。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で14年ぶり3度目の優勝に輝いた「侍ジャパン」と米国との決勝戦を観(み)てそう思った人は多いのではないか。ハリウッド映画を超える幕切れだった。

【上昇気流】(2023年3月23日)

東京都東村山市にある狭山公園は、西側に大きな堤防があり、多摩湖が満々と水をたたえている。この堤防から奥多摩の山々が遠望され、足を止めて写真を撮ったりする人も多い。

【上昇気流】(2023年3月22日)

磯田道史著『徳川家康 弱者の戦略』(文春新書/2023年2月)を読むと「素朴一次史料主義」という言葉が昨今の歴史学者の間には根深いらしいことが分かる。当時の一次史料だけを史実と見なして、後世の史料や伝聞の類いは排除するという発想だ。

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