[上昇気流]

【上昇気流】(2022年10月6日)

JR只見線は、福島県の会津若松と新潟県の小出を結ぶ135・2㌔の「秘境路線」。山と森と渓谷の織り成す絶景の山間部を只見川に沿って走る。谷川を渡って行く橋梁(きょうりょう)の数も多い。

【上昇気流】(2022年10月5日)

「笑わない数学」(NHK総合)というタイトルで放送された番組が終了した。全12回。司会はお笑い芸人の尾形貴弘さん。数学の番組なぞ民放ではほぼ絶対にあり得ない。どうせ難解で面白くもないだろうと思って見たが、想像以上に興味深いものだった。

【上昇気流】(2022年10月4日)

どこからともなく漂ってくる金木犀の香りに誘われて、久しぶりに近くの緑道を歩いた。この花の清々(すがすが)しくほんのり甘い香りほど、嗅覚から秋を実感させるものはない。10分ほどの道のりの中で、細かい黄色い花をいっぱい付けた金木犀が点々と4本ほどあった。

【上昇気流】(2022年10月3日)

テレビの情報番組の中で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が売春で資金集めをさせているとの印象を与える発言をされたことなどを挙げ、同連合は読売テレビとTBS、当の弁護士らに計6600万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。

【上昇気流】(2022年10月1日)

秋となったとはいえ、寒暖の差がまだあり、外出の衣服の選択に迷う。部屋で暑いと思っていても、外に出ると風があって思いがけず肌寒かったりする。逆もしかり。

【上昇気流】(2022年10月1日)

ドイツの社会学者マックス・ウェーバーは、祖国が第1次世界大戦に敗北し、多くの国民が犠牲になった苦い経験から、政治家はどうあるべきかを模索し、1919年に「職業としての政治」と題する講演を行った。その中で今日の政治学でもしばしば引用される政治家像を指し示した。

【上昇気流】(2022年9月30日)

安倍晋三元首相の国葬で追悼の辞を述べる菅義偉前首相=27日午後、東京都千代田区(代表撮影)

【上昇気流】(2022年9月29日)

米ロサンゼルスのリトルトーキョーに、全米日系人博物館がある。日系米国人の歴史を知ることのできる博物館で、写真や文書や工芸品を展示している。とりわけ重要なのは、第2次大戦中に強制収容された人々の記録だ。

【上昇気流】(2022年9月28日)

安倍晋三元首相の国葬が、東京都千代田区の日本武道館で行われた。武道館とお堀を隔てた九段坂公園で一般献花が行われたので花を手向けてきた。10時前、東京メトロ半蔵門駅に着いたが、地上出口から既に2列の行列ができていた。

【上昇気流】(2022年9月27日)

奈良のシンボルと言えば、大仏と鹿。先日も、鹿たちが相変わらず観光客に愛嬌(あいきょう)を振りまいているのを見た。現在、奈良公園には約1200頭の鹿が生息している。鹿にこれほど身近に接することができる観光地は世界でも稀(まれ)だ。

【上昇気流】(2022年9月26日)

社会保障の話題がマスコミにもしばしば出て国民的関心事になったのは、せいぜいここ30年だと思う。経済が伸びない中、高齢化が進み、増大する社会保障費を誰がどう負担していくのか、急に重い荷物がのしかかってきたという感が当時からあった。

【上昇気流】(2022年9月25日)

最近、台風の影響などで雨が降る日が多い。突然に曇り空からにわか雨が来て、傘の用意をしていないと濡(ぬ)れネズミになってしまうことがある。その上、秋の雨はかなり冷たい。

【上昇気流】(2022年9月24日)

「全くとるに足らない権利侵害を理由に、世界人類の多くを戦争に引きずり込む者が、それでもキリスト教徒だと言って堂々と通用するものでしょうか」――。これは16世紀のオランダの人文主義者エラスムスの問い掛けだ(箕輪三郎訳『平和の訴え』岩波文庫)。

【上昇気流】(2022年9月23日)

<曼珠沙華一むら燃えて秋陽つよしそこ過ぎてゐるしづかなる径>。木下利玄のこの名歌を、高校時代の現代国語で習ったという中高年の人は多いだろう。きょうは秋分の日で、お彼岸の中日。この時期になると、一般的には彼岸花の名で呼ばれる曼珠沙華を詠ったこの歌が浮かんでくる。

【上昇気流】(2022年9月22日)

「科捜研の女」というテレビのミステリー番組がある。現在、放映されているのは再放送だが、京都府警を舞台に、法医研究員の女性が科学を武器に犯罪に立ち向かう姿を描いている。

【上昇気流】(2022年9月21日)

かつての刑事ドラマは「警察対犯人」という図式だった。それが近ごろは、警察内部が描かれることが多くなった。警察も人間社会には違いないから、対立や相克は当然ある。警察組織は面白いから描く価値があるのだろう。

【上昇気流】(2022年9月20日)

明治の文豪・夏目漱石は、ロンドン留学中にビクトリア女王の死に遭遇した。1901年1月23日の「日記」に「昨夜六時半女皇死去ス」とある。外国人の漱石も、弔意を表するため黒のネクタイを着けた。

【上昇気流】(2022年9月19日)

ロシアのウクライナ侵攻の影響で、欧州ではエネルギーや食料自給対策が必須となって原発回帰が顕著なもようだ。日本も原発の再稼働を急ぐ方針だが、一方の食料自給問題は、なかなか一筋縄でいかないようだ。

【上昇気流】(2022年9月18日)

夕方、歩き疲れて公園のベンチで休んでいると何かの気配を感じた。手を見ると、薄暗い中、黒い点がある。目を近づけると蚊だった。

【上昇気流】(2022年9月17日)

日本の近代科学の出発点は江戸時代後期の1774年――。そんなお話を東京工業大学名誉教授の道家達将氏からお聞きしたことがある。

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