[韓国紙セゲイルボを読む]

【韓国紙】77周忌を迎えた“殉教者”尹東柱

 私はなにやら慕わしくて  この数かぎりない星の光が降り注ぐ丘の上に  自分の名前を一字一字書いてみては、  土でおおってしまいました。  (略)  ですが冬が過ぎ私の星にも春が来れば  墓の上にも緑の芝草が萌えるように  私の名の文字がうずもっている丘の上にも  誇るかのように草が一面生い茂るでありましょう。       尹東柱(ユンドンジュ)の詩『星を数える夜』の一節だ。

【韓国誌】世代の戦いとなった韓国大統領選

 韓国大統領選まで1カ月を切った。まだ候補者間での明確な優劣が付いていない。支持率トップが常に入れ替わるのも、今回の選挙の特徴である。

【韓国誌】前国連事務総長の潘基文氏、韓国大統領選に苦言

 5年前の韓国大統領選挙で、一時、候補に擬せられた潘(パン)基文(ギムン)前国連事務総長が、現在行われている大統領選に苦言を呈した。東亜日報社が出す総合月刊誌新東亜(2月号)で、「韓国のように政治が国民を分裂させる国を見たことがない」と嘆いている。

【韓国紙】尹候補夫妻がはまる易術・巫俗の世界 大統領選で大きな論議に

東西古今を問わず、易術や占星術に親しむ権力者は少なくなかったが、韓国にはとりわけ易術・巫俗(シャーマニズム)に依存する政治家が多い。占い師、巫俗人(シャーマンのこと、男性をパクス、女性をムーダンと呼ぶ)の噂なく行われた大統領選挙があったのかと思うほどだ。

【韓国紙】国民の安保不安煽る合同参謀本部 北朝鮮ミサイルに右往左往

 今月7日午前、北朝鮮が2日前に発射したミサイルに関して軍当局が突然ブリーフィングをすると知らせてきた。金曜日午後のブリーフィングはめったにない。合同参謀本部がこの2日間見せてきた消極的な姿とは180度違っていた。大統領府の直接的な下命があったという噂(うわさ)が広まった。

【韓国紙】2022年、韓国政治の発展に期待

 希望に満ちた新年(壬寅年)が明けたが、韓国政治の展望はそれほど明るくはない。2カ月後に迫った大統領選挙が非好感と政治嫌悪から抜け出せず、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で不平等と両極化の世界的な傾向がより一層悪化しつつあるためだ。

日本の「嫌韓」育てた韓国メディア日本語版

韓国の反日感情と日本の嫌韓感情は過度に深くなっており、簡単には解けそうにない。このような結果を招いたのには情報の役割が大きかった。  日本のメディアには韓国語版がないが、韓国のメディアはインターネット日本語版を発行し、日本人が韓国の敵対的な記事をろ過なしで見ることができる。  その上、韓国のネチズンが吐き出す日本に対する敵対的な表現はわれわれが作った自動翻訳ソフトで日本人がリアルタイムに接する。韓国で展開している日本に対する考えと表現はそっくり日本人に中継され、韓国が日本を敵対視していることを日本人に確認させているのだ。その結果、以前にはなかった嫌韓感情が日本列島を覆うことになった。回復する気配さえ見られない。  世論は日本を敵性国家のようにしながら、経済では友邦という二重姿勢では、膠着(こうちゃく)状態に陥った韓日関係を改善できない。韓国政府は近づくアジア時代に備えた具体的な対日政策を提示して、より能動的に世論を先導していくべきだ。水面下で政治交渉した20世紀の方法は通じなくなった。情報化時代の韓日関係の定立には、両国世論の役割が非常に大きいのだ。  従って、韓国のメディアは日本語版記事の効率性を再考しなければならない。感情一辺倒の表現を自制し、平和なアジアの新しい歴史をわれわれが先導していくために、より大局的で多様な対日姿勢の確立が優先されなければならない。 (李徳奉〈イドクボン〉同徳女子大名誉教授・元韓国日本学会会長、8月5日付) ※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

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