[文化]

色の変化をイメージ 「大曲の花火ダリア」10品種咲く/秋田県

紫色の花を夜空に咲かせ、最後に先が銀色に乱れる花火をイメージした「紫銀乱(むらさきぎんらん)」。全国的に有名な「大曲の花火」にちなんで開発されたダリアが、秋田県大仙市の県立農業科学館の広場で次々と花を咲かせている。

城下町全体の臨場感伝える 一乗谷朝倉氏遺跡博物館オープン

福井市の一乗谷(いちじょうだに)朝倉氏遺跡博物館が、10月1日、オープンした。中世都市としては日本最大規模の遺跡の一角に建ち、戦国武将・朝倉氏が築いた城下町全体の姿を臨場感たっぷりに伝えている。

見えない力 写真で捉える 「野口里佳 不思議な力」展展/東京都写真美術館

題名になった〈不思議な力〉は2014年に発表されたシリーズで、日常生活の中にあふれている不思議な力を、写真で捉えようとして始まった。その力とは重力や、磁力や、表面張力のことで、目には見えない力を実験的に可視化してきた。

楠木正成奉納の甲冑など展示 「時代を変えた兵」展/春日大社国宝殿

奈良市の春日大社国宝殿で夏・秋季特別展として「春日大明神に祈る時代を変えた兵(つわもの)頼朝・義経から幕末まで」が開催中だ(12月13日まで)。国宝殿は春日大社が所有する国宝354点、重要文化財1482点を中心に多数の文化財を所蔵。時の有力者たちの奉納品を多く所蔵し「平安の正倉院」とも称される。

企画展 秋田の縄文遺産/県立博物館

令和3年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産登録を果たした。大湯環状(おおゆかんじょう)列石と伊勢堂岱(いせどうたい)遺跡という二つの遺産を擁する秋田県だが、県内にある国・県指定の縄文時代の優品を集めた「企画展秋田の縄文遺産」が秋田県立博物館(秋田市)で開かれている(11月6日まで)。石や漆、魚、土器、そしてマツリ関連の土偶など縄文の全体像に迫る。

再来年創建1300年 日本三大史跡の一つ多賀城/宮城県

2年後に陸奥国府多賀城(国特別史跡、宮城県多賀城市)の創建1300年を迎える県と市では、記念事業として「多賀城外郭南門復元整備事業」を進めている。このほど、古代の軍事関連の役所が並んだ城前官衙(じょうまえかんが)地区の復元整備の大半が完了した。2年後に南門が完成した暁には、全国レベルの名所として登場することが期待されている。

アサギマダラをマーキング 石川県宝達志水町の小学校

石川県宝達志水町の小学校で、「旅するチョウ」として知られるアサギマダラのマーキングが行われた。9月22日、押水第一小学校と宝達小学校、相見小学校の3年生38人が7班に分かれて、能登半島で最も高い宝達山(637㍍)山頂付近に登った。そこには「フジバカマ」や「アザミ」が群生しており、町の職員らがチョウのために大切に育てている。

手に取ると絵が浮かぶ 「石ころアート」/果物、魚、アニメキャラなど

拾ってきた石に絵を描く「石ころアート」を10年以上続けているのが、秋田県北部の三種町(みたねちょう)に住む宮田紘孝さん(82)。自身を「路傍の石愛好者」と呼ぶ。果物、魚、アニメのキャラクター、そして風景と絵柄は多種多様。ワークショップも開き、愛好者が増えている。

【フランス美術事情】「ムンク、生、愛、死の詩」展/オルセー美術館

オルセー美術館は、ノルウェーの画家エドバルト・ムンクの全生涯の仕事を見渡せる「ムンク、生、愛、死の詩」展(来年1月22日まで)を開催中だ。

榴岡天満宮の俳諧碑林 仙台市

仙台市宮城野区の江戸時代建立の榴岡(つつじがおか)天満宮境内に「俳諧碑林」と言われる碑群がある。菅原道真を祭神とすることやその句碑・歌碑と共に筆塚もあり、一つの調和した風情を醸し出している。

成し遂げたのはエルカーノ

時代を遡(さかのぼ)ること500年、1522年9月6日、大西洋が洗うスペイン南部の港町サンルカール・デ・バラメーダに、満身創痍(そうい)となった1隻の帆船が入港した。

企画コーナー展「一丈木遺跡」 秋田県

今から約5千年前、縄文時代中期の代表的な暮らしを伝える「一丈木(いちじょうぎ)遺跡」の紹介が秋田県埋蔵文化財センター(大仙市)で開かれている。隣接する美郷町(みさとまち)の所蔵品が中心の企画コーナー展だ。発掘された土器や石器、土製品など代表的な約百点を紹介。

小堀桂一郎氏の近著『國家理性及び國體について』

小堀桂一郎氏が、ここ数年の間に発表した三つの論文と三つの講演をまとめた『國家理性及び國體について』を明成社から上梓(じょうし)した。

高峰譲吉没後100年展 世界的化学者 起業家の顔も

金沢市の金沢ふるさと偉人館では、世界的な化学者高峰譲吉の没後100年を記念した企画展「Try,Try Again!―二千五百年の歴史に於て初めての人―」が始まった。

企画展「白瀬隊のペンギン」 秋田

今から約百年前、白瀬矗(のぶ)を隊長とした白瀬南極探検隊は南極に向かう海上で、船をめがけて遊泳してくる水鳥(みずどり)を網で捕獲した。日本人が初めて接したペンギンだった――。数多くのペンギンとの出合いを、隊員らの記録した絵と文章、写真、映像で紹介する企画展「白瀬隊のペンギン」が秋田県にかほ市の白瀬南極探検隊記念館で開かれている。

白河の関を越えた優勝旗 新たな東北像印象付ける

今夏の全国高校野球選手権大会で宮城県の仙台育英高校が東北初の優勝を飾り、優勝旗の「白河の関」越えを果たした。この「白河越え」には東北人の歴史的なさまざまな思いがこもる。

【フランス美術事情】ライヒェルの「内なる光」展

19世紀後半に古典的手法を脱却した西洋美術は、印象派、フォビスム、キュビスム、シュルレアリスム、抽象表現主義、ポップアートなど、さまざまな個性あふれる運動を展開した。同時に、この時期は産業革命と科学の台頭、そして戦争も無視することはできない。

企画展「今昔妖怪・もののけ展」 山形

山形県山形市の山寺芭蕉記念館では、企画展「今昔妖怪・もののけ展―異界探訪 鬼退治伝説から呪術師まで」で、妖怪が日本文化の中でどのように語り継がれ、表現されてきたのかを、江戸初期から現代に至るまでの妖怪画や造形作品約50点で紹介している。

西村賢太氏と藤澤清造の墓に詣でる

今年2月54歳で亡くなった作家、西村賢太氏が眠る石川県七尾市の西光寺にある墓に詣でた。西村氏の墓は氏が心酔した七尾生まれの大正時代の私小説作家、藤澤清造の墓と対をなす生前墓として用意されていたものだ。

Kindle版「江藤淳全集」刊行開始

戦後の批評界、思想界に大きな足跡を残し、平成11年に亡くなった江藤淳のKindle版全集の刊行が始まっている。

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