[地球だより]

ゆかりの地・龍山 韓国から

先月就任した尹錫悦大統領の意向に沿い、大統領府がそれまで故宮・景福宮のすぐ北にあった青瓦台から、南に約6・5キロ行った先にある国防省の建物に移転した。ここはソウル市のほぼ中央に位置する龍山区にあるが、龍山という名の由来は南側を流れる漢江に2匹の龍が現れたという記録にあるとも言われる。

カレンダーに「名前の日」フィンランドから

先日、ミドルネームにフィンランド語の名前が付いている息子に、「名前の日」を祝う電話やメッセージが届いた。

旧市街で「花の行進」 イスラエルから

5月29日は、イスラエルが1967年の第3次中東戦争で、東エルサレムを奪還したことを記念する「エルサレムの日」だった。右派系ユダヤ人数万人が国旗を振りながら旧市街を行進した。

アバヤで登校に議論沸騰 フランスから

最近、ワンピース型の足元まで覆ったアバヤローブと呼ばれるイスラム女性の伝統衣装で登校する女子高生が増え、黙認すべきかどうかで議論が沸騰している。アバヤは比較的ファッショナブルな衣装で、イスラム女性のスカーフ(ヒジャブ)と組み合わせるのが一般的だ。

静寂のトゥクトゥク タイから

タイらしい乗り物の代表に、三輪タクシーのトゥクトゥクがある。座席は3人掛けソファー一つのみ。屋根は付いているものの、ドアもなければ窓もない。ということは冷房はなく、バンコク中の排気ガスと熱気をまともに受けてしまう。

キンポ空港をなくす? 韓国から

以前、ソウル北西部に位置する20階建てアパートの最上階に住んでいたことがあった。高台にあったので、実際は30階建て最上階くらいの高さだったと思う。ベランダから遠くを眺めると、飛行機が東から西に向かって30秒間隔くらいで次々に飛んで行くのが見える。向かう先はソウル南西部にある金浦国際空港。仁川国際空港が開港して以来、国内便が主流だが、それでも飛行機が頻繁に到着する「空の玄関口」であることを実感したものだ。

犯罪半減は麻薬戦争の効果? フィリピンから

フィリピンのドゥテルテ大統領といえば強権的な麻薬戦争で知られているが、その成果として犯罪が50%も減少していたことが分かった。内務自治省の高官によると2016年に誕生したドゥテル政権下で発生した犯罪は135万件で、アキノ前政権の270万件と比べ50%も減少したという。減少の要因としては、麻薬戦争に伴う治安の改善を強調した。

高校生だけど高給取り イスラエルから

イスラエルには、シャーピーズと呼ばれるハイテク企業で働く高校生たちがいる。パソコンのスキルに長(た)けた生徒たちは、週に2、3日だけ出勤し、他の社員と共に仕事に取り組んでいる。高校2年生と3年生だが、意見を求めたり質問したりしてくる社員に解決策を提示し、感嘆されているという。

高級野菜となったパプリカ オーストリアから

家人が週末用の買い物から帰ってくると、「全てが高くなったわ」と嘆く。聞くと、あのパプリカが3ユーロを超えたというのだ。赤、黄、緑の3色のパプリカ3個が入った袋は数日前は1・99ユーロ(約269円)だったが、今は一袋約3・49ユーロ(約472円)を超えた、というから家人が驚くのは当然だ。パプリカがいつの間にか高級野菜に仲間入りしたのだ。

最高峰エベレスト登山の費用 ネパールから

登山家の西川史晃氏が、世界最高峰であるエベレストの登頂に成功したニュースを耳にした。13日のことで、日本人は200人ほどしか登頂していないという。

沖縄系移民の懐の深さと絆の強さ ブラジルから

沖縄が本土に復帰して50年となった。ブラジルにも沖縄系の日系人は多く、比嘉さんや玉城さんなど、沖縄ゆかりの名字を持つ知人は少なくない。

「ディンク族」が国を亡ぼす? 韓国から

ソウルをはじめある程度人口が密集する地域には、どこの通りにも数多くの小さな商店が立ち並んでいる。その中で近年にわかに増え始めたと感じるのがペットショップだ。美容や健康管理を専門に扱っていて、毛並みを揃えたり、シャワーをさせたりする。

民主主義社会の底力 台湾から

5月8日は八田與一技師の命日だった。今年もダムのほとりに建てられた銅像の前で、頼清徳副総統が出席して慰霊祭が行われた。八田は台湾で最も知られる日本人といっても過言ではない人物で、日本統治時代に台湾南部の嘉南平野に烏山頭ダムを建設し、地元農民からは神のごとく祭られている。

春はスイーツの季節 フィンランドから

5月1日はいわゆるメーデーだったが、フィンランドでは「バップ」(vappu)と呼ばれ、春の到来を祝う日でもある。今年はコロナ禍の規制が解除されたこともあり、「バップ」前夜祭の4月30日の夕方には、街頭に多くの人があふれた。

【地球だより】繰り返すな ゲルニカの惨禍!

スペイン内戦中の1937年、反乱軍を支援するドイツ空軍が、北部バスク地方の小都市「ゲルニカ」を爆撃してから今年で85年になる。この戦争の凄惨(せいさん)さは、スペインの天才画家パブロ・ピカソの描いた傑作「ゲルニカ」により、あまねく世界に知られることになった。

芸術もロシアの標的に フランスから

フランスは、ロシア軍のウクライナ侵攻で美術館が脅威にさらされていることを受け、ウクライナの美術・文化研究者を支援している。研究者たちがフランスに避難し、研究を安心して継続できるよう国を挙げて支えていく構えだ。

米どころの回帰なるか タイから

世界の米どころタイ。田園を旅すれば、黄金色に実ったイネを収穫している横で、水を張り田植えされたばかりの緑のイネが風になびいていたりする。

身近に潜む小切手泥棒 米国から

日本人にはなじみが薄い小切手だが、米国では支払い手段として頻繁に利用される。例えば、公共料金の請求書には、小切手を入れるための封筒が付いている場合が多い。

味のアイデンティティー 韓国から

 外国暮らしが長くなると、誰しも和食が無性に食べたくなるもの。残念ながら「日式」と呼ばれてきた韓国式和食ではなかなか満足できないものだ。韓国食は味のベースが「コチュジャン」(唐辛子みそ)や「コチュカル」(粉唐辛子)、胡麻(ごま)油、ニンニクなどで、醤油(しょうゆ)や塩、胡椒(こしょう)がベースの和食とはかなり違う。「フェートッパッ」(韓国式マグロ丼)にコチュジャンをドバっとかけて食べるのは、いまだにためらう時がある。

ペサハの新しい過ごし方 イスラエルから

イスラエルでは、4月15日の日没から22日の日没まで、ユダヤ教のペサハ(過ぎ越し祭)を祝った。旅行好きなユダヤ人は、この1週間の休みを利用してよく外国に出掛けていた。

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