[地球だより]
肥満大国からの脱却 シンガポールから
編集部 -
かつて肥満は豊かさの象徴でもあったが、近年では不健康で病気の温床との認識に変わりつつある。それでも世界の肥満人口は21億人。中には国を挙げて、肥満対策に取り組んでいるところもある。
ヤギの食欲が新たなビジネスに 米国から
編集部 -
先日、米国人と公園を散策中、「その草に気を付けろ」と注意された。この草は、ポイズンアイビーというツタの一種で、三つの葉が一組みになっているのが特徴。誤ってこの植物と接触すれば、かゆみや痛みを伴う発疹を引き起こす可能性があり、数週間続くこともあるという。
ウィーン発「夏の過ごし方」オーストリアから
編集部 -
とにかく暑い。クーラー完備の日本の夏の日々が懐かしくなる。アルプスの小国オーストリアでは冬対策は万全だが、灼熱(しゃくねつ)の夏対策はかなり遅れている。そもそも35度以上の夏は想定外だ。
ポリマー紙幣の扱いめぐり混乱 フィリピンから
編集部 -
フィリピンでは高額紙幣の1000ペソ札がポリマー紙幣としてリニューアルされ流通が始まっている。しかし中央銀行が折り畳むことを推奨しないなど、その取り扱いをめぐり混乱も広がっている。
増える「サル痘」感染者 スペインから
編集部 -
スペインの保健関係者の新型コロナに次ぐ新たな懸念は、このところ急激に拡大している「サル痘」の感染である。 世界保健機関(WHO)によれば、現時点では「公衆衛生上の緊急事態」には至っていないとしているが、21日にも緊急委員会で再検討する。 アジアでの感染も確認されているようだが、「サル痘」は2022年初頭、最初の症例が確認されて以来、ヨーロッパを中心に徐々に拡大、15日時点では62の国・地域で1万2333人が感染。中でも2835人のスペインが数字の上では群を抜いており、多くは首都の位置するマドリード州で報告されている。ただ、今のところ死亡者が出ておらず、感染者もコロナと比べ少ないためか、市民らは危機感をほとんど持っていない。 「サル痘」感染者の大半は、男性同士の性的関係から生じることで知られ、政府も6月の「プライド月間」後の状況が懸念されることから、主催者側に注意を促すなどの対応を行っている。ところが、新たに、家族や子供(3歳)を含む性的関係によらない感染者が確認され、感染ルート拡大の可能性を懸念している。 「サル痘」は、最初のウイルスが「カニクイザル」から発見されたことからの命名だが、実際にウイルスを持っているのはネズミやリスなどの「げっ歯類」であり、WHOでも名称の変更を検討しているようである。 (T)
増え続ける認知症 韓国から
編集部 -
こちらで懇意にしているある知人の異変に気付いたのは昨秋だった。夕食を一緒にする約束をしていたが、待ち合わせ場所になかなか現れず、電話をすると「目と鼻の先まで来ている」と言う。しかし、彼が姿を現わしたのは、それからさらに30分後のことだった。
初の日本留学から120年 ネパールから
編集部 -
日本に留学経験のあるネパール人の友人とばったり会い、少しお茶でもということになり話をしていたのだが、途中から日本についての話題となり意外な事実を知った。ネパールが初めて留学生として送った国は日本で、8人が日本で学んだということであった。
続いてほしい日本の安全神話 ブラジルから
編集部 -
「最近の日本はいったいどうなっているのだ」。久しぶりに会った日系人の知人から、安倍元首相を襲った凶行に驚きと悲しみが混ざったような声を掛けられた。
夏至祭に始まる夏休み フィンランドから
編集部 -
約4週間ある夏の休暇は、フィンランドの人々にとって日頃の疲れを癒すための大切な期間だという。その始まりは、基本的に6月25日の「ユハヌス(夏至祭)」からだ。
ウクライナ危機とフランス人の心 フランスから
WEB編集部 -
フランス人の人生観を表す言葉に「セ・ラ・ヴィ」という決まり文句がある。意味は「人生そんなもの」「仕方がない」という半分諦め気味の悲観的表現。しかし、長年筆者がフランス人を観察してきたことからいえば、この言葉は我慢できる段階を意味する。
価格高騰で多発するガソリン泥棒 米国から
編集部 -
ガソリン価格が高騰し、近所のガソリンスタンドを通るたびに価格が上昇しているのには日々驚かされている。新型コロナウイルスが感染拡大した2020年には一時1ガロン(約3・8㍑)当たり1㌦台の時もあったが、今では5㌦を超えている。しかし、価格高騰により最近増加しているガソリン泥棒のやり口の多様さにはもっと驚かされる。
広く自由な青瓦台 韓国から
編集部 -
大統領府の移転に伴い市民に開放された青瓦台を見学した。移転前も青瓦台には特派員として出入りできたが、常駐記者たちの部屋や記者会見場がある「春秋館」など限られた場所だけ。それだけに好きな場所を好きなだけ歩き回れる一般公開に期待が膨らんだ。
期待高まる観光客往来 台湾から
編集部 -
最近、日本人同士が集まるとあいさつ代わりに交わされる言葉だ。台湾は今年4月からウィズコロナ政策へと転換した。オミクロン株が重症化しにくいとされていることに加え、ワクチン接種率が向上したことが大きい。
マスク着用義務めぐり対立 フィリピンから
編集部 -
フィリピン国内では新型コロナウイルス感染はほぼ収束状態にあり、かなりの規制が緩和され人々の生活は元に戻りつつある。しかしここにきて地方政府と中央政府が、マスク着用をめぐり激しい対立を繰り広げている。
食料分配所に長い列 オーストリアから
WEB編集部 -
食料無料分配所に連日早朝から、多くの人々が長い列をつくる。戦時の風景ではない。オーストリアの首都ウィーンでの平時のことだ。慈善団体が、物価高で生活食料品を買えない低所得者や移民たちに食料を配っている。最近はウクライナの避難民も、その列に加わってきた。オーストリア政府から支給される難民支援金だけでは十分ではないからだ。
日本風ネパール料理 ネパールから
編集部 -
ネパール人から日本のネパール料理店について話を聞く機会があった。名前はネパール料理であるが、実際は、「ネパール風」料理であって、日本人の口に合うように変えられた、いわば偽物のネパール料理であるという批評であった。
利権が渦巻く森林で消える命 ブラジルから
編集部 -
ブラジルでは、アマゾン熱帯雨林内で消息を絶った英国人記者とブラジル人先住民研究家のニュースが世間を騒がしている。違法採掘業者から脅迫を受けていたとの報道もあり、所持品が見つかったことなどからも、すでに死亡している可能性が高い。記者のフィリップス氏は、欧米主要紙に10年以上寄稿してきたベテラン。アマゾン熱帯雨林保護に関する出版も予定していた。



