[ウクライナ危機]
安易な「停戦論」を展開する朝日 身内からは批判
増 記代司 -
1カ月前の話だが、朝日5月6日付1面トップにウクライナの国連大使セルギー・キスリツァ氏のインタビュー記事が載った。同氏は今年1月以降、国連安保理で15回、総会で3回演説し、国際社会に助けを求めたが、2月末にロシアの軍事侵攻を許したとし、「ロシアによる国際秩序の破壊を許せば、日本の周辺が次の戦場になる可能性もある」と警鐘を鳴らしている。
【社説】ウクライナ侵略 西側諸国は対露戦の決意示せ
編集部 -
ロシアによるウクライナ侵略が始まってから3カ月が経過した。ロシアのプーチン政権は首都キーウ(キエフ)や北東部ハリコフの攻略に失敗する中、南東部マリウポリに続き、東部ルガンスク州の完全制圧を狙うなど、東部2州から成るドンバス地方の支配地域の拡大に余念がない。
ロシアによるウクライナ侵攻を歴史に焦点を当てて読み解いた2誌
湯朝肇 -
短期間で決着がつくと思われたロシアのウクライナ侵攻。一時はウクライナの首都キーウまで迫ったロシア軍は現在、東部2州(ドネツク州とルガンスク州)の掌握に目的を変更した。
ウクライナ侵攻は「価値観の戦い」 ロシア正教トップ プーチン氏を全面擁護
編集部 -
ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇とロシア正教の最高指導者モスクワ総主教キリル1世との関係が悪化、教皇はキリル1世との対面会談を断念した。ロシアのプーチン大統領が始めたウクライナ侵攻に対する評価が正反対になっていることが鮮明になってきたからだ。
【社説】プーチン氏演説 断じて容認できぬ侵略正当化
編集部 -
ロシアのプーチン大統領は旧ソ連による対ドイツ戦勝記念日の9日に演説し、ウクライナ侵略についてクリミア半島への「侵略」や隣国の核保有を阻止する先制攻撃だと正当化した。しかし、他国を蹂躙(じゅうりん)し無辜(むこ)の民間人を虐殺しているのはロシアの方である。侵略を正当化することは断じて容認できない。
危機対応で重要な政策論 【ウクライナ危機 識者に聞く】
編集部 -
日本人が危機慣れしていないことを痛感している。危機対応の精神力、あるいは危機対応の際の思考方法がないとの印象を強くした。危機とは何か、危機を防ぐための準備は何か、危機がそれでも起こった時の対応姿勢とは何かについて、根本的に考えを整理しておく。さらに、具体的に起こり得る危機のパターンを洗い直し、いろいろなシナリオ、オプションを平時から念頭に置いておく作業があまりなされていない。
共に勝利なき戦争 長期化も 【ウクライナ危機 識者に聞く】
編集部 -
現在、東部地域で一つのヤマ、天王山的な戦闘が起こっている。この戦闘の行方が早期に見えてきた場合には、かなり大きな事情変更になる。今回の侵略戦争について、おおむね軍事専門家はウクライナの敗北不可避と言い、歴史家はロシアの敗北不可避だと言っている。私は両方とも正しいと思っている。
国連の戦争抑止“首の皮一枚”に 【ウクライナ危機 識者に聞く】
編集部 -
ここまであからさまに主権国家が別の主権国家に侵略行為を行う国際法違反が行われたことは極めてまれだ。1945年に国際連合憲章体制ができてから戦争がなくなったことはないが、ほとんどの戦争は主権国家同士の戦争ではない。
ウクライナ危機でクローズアップされる日本学術会議の防衛研究忌避
森田 清策 -
「♪ロシア軍は、われわれを短期間に征服したかった……そのロシア軍を倒すのは、バイラクタル、バイラクタル」テレビ朝日の「グッド! モーニング」(15日放送)によると、ウクライナ兵士は今、トルコのバイカル社がドローン(無人航空機)システムを活用して開発した無人攻撃機「バイラクタルTB2」をたたえる、こんな歌を口ずさんで、士気を鼓舞している。
露黒海旗艦 国産ミサイルで「撃沈」ウクライナのネプチューン
時事 -
ロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」の沈没について、ウクライナは対艦ミサイル「ネプチューン」による攻撃の結果だと主張している。米国防総省高官も「ネプチューン2発が命中した」と述べた。撃沈が事実ならウクライナ国産ミサイルに対する世界の評価は大きく変わることになりそうだ。
ロシア軍 マリウポリ包囲、最後通告 ウクライナ側は要求拒否
時事 -
ウクライナ侵攻作戦を続けるロシア軍は17日、南東部の要衝マリウポリの完全制圧を目指し、包囲による圧力を強めた。ロシア国防省はマリウポリ市街地からウクライナの戦闘員を「一掃した」と発表し、なお抵抗を図る戦闘員に対して17日に武器を置き、拠点を放棄するよう通告した。これに対しウクライナのシュミハリ首相は米ABCテレビに「われわれの部隊は最後まで戦う」と述べ、ロシア側の要求を拒否した。
露軍、首都の軍需施設破壊 ウクライナ、南東部要衝で抵抗続く
時事 -
ウクライナでは16日も、首都キーウ(キエフ)を含む各地がロシア軍の攻撃にさらされた。タス通信がロシア国防省の話として伝えたところでは、ロシア軍はキーウにある軍需施設16カ所を精密誘導ミサイルで破壊したほか、南部ミコライウにある軍備品の補修施設も攻撃した。
露軍 首都キーウ攻撃強化 東部情勢も一段と緊迫
時事 -
ロシア国防省は15日、ウクライナ側による「ロシア領内への攻撃や破壊活動」への対抗措置として、首都キーウ(キエフ)へのミサイル攻撃を強化すると発表した。ロシア側は最近、国境に近い自国領内がウクライナ軍の攻撃にさらされていると一方的に主張している。東部ドンバス地方の制圧に向けた作戦も強化しており、情勢は一段と緊迫している。
露軍の「戦争犯罪」断定 マリウポリ、産科病院・劇場攻撃
時事 -
欧州安保協力機構(OSCE)は13日、ロシア軍のウクライナ侵攻に伴う違法行為に関する調査報告書を、国際機関として初めて公表した。OSCEはこの中で、ロシア軍による南東部マリウポリの産科病院と劇場への攻撃を「戦争犯罪」だと断定した。
【上昇気流】(2022年4月15日)
編集部 -
ウクライナに侵攻したロシア軍の民間人虐殺や残虐な攻撃が次々と明らかになる中、「戦争犯罪」を追及する動きが強まっている。国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官は首都キーウ近郊ブチャを訪問。「犯罪が行われていると信じるに足る合理的な根拠がある」と語った。
マリウポリで2万1000人死亡か 露軍、東部制圧続行
時事 -
ロシア軍は13日、ウクライナ東部各地で制圧に向けた軍事作戦を続行した。激戦地の南東部マリウポリでは、これまでに推計で2万1000人が死亡したとされる。東部各地で民間人の退避が計画されているが、「ロシア側の妨害」(ウクライナ当局)により、避難が進まない状況という。
ウクライナ、ロシアの化学兵器使用に厳戒 東部で戦闘激化へ
編集部 -
ウクライナのゼレンスキー大統領は11日夜のビデオ演説で、ロシアによる化学兵器の使用に警戒を強めていると明らかにした。ウクライナの親ロシア派は、包囲下にある南東部の要衝マリウポリで化学剤を使用する可能性を警告。大統領は「最大限深刻に受け止めている」として厳戒態勢にあることを強調した。
ロシア無差別攻撃歯止めなく ウクライナ首都周辺、遺体1222人
時事 -
ウクライナに侵攻しているロシア軍は11日、東部や南部で支配地域を拡大するため、攻撃を続けた。都市部への無差別砲撃で民間人の犠牲者に歯止めがかからず、さらなる戦闘激化への懸念も高まっている。ウクライナのベネディクトワ検事総長は英メディアに対し、北部キーウ(キエフ)州で1222人の遺体が見つかったと説明した。
【上昇気流】(2022年4月12日)
編集部 -
ウクライナの首都キーウ制圧に失敗したロシア軍が、東部制圧への動きを加速している。米メディアによると、13㌔に及ぶロシア軍の車列が東部に向かっており、プーチン大統領は侵攻作戦を統括する司令官にアレクサンドル・ドボルニコフ上級大将を任命した。
駅攻撃 死者52人に 米欧首脳一斉非難 ロシア追及強める
時事 -
ウクライナ東部ドネツク州クラマトルスクの鉄道駅で多数の民間人が犠牲となった8日の弾道ミサイル攻撃で、ウクライナや欧米はロシア軍が撃ち込んだとみて、新たな「戦争犯罪」と厳しく非難し、責任を追及する構えを強めた。ドネツク州当局者によると、死者数は少なくとも52人となった。



