防衛省は20日、領空侵犯の恐れのある航空機に対する自衛隊の緊急発進(スクランブル)が、2022年4~12月に612回に上ったと発表した。前年同期の785回より減少したが、4分の3を占める中国機の活動は依然活発で、同省は引き続き警戒している。
同省によると、中国機への対応は109回減の462回で全体の約75%。ロシア機は同66回減の133回で、ここ10年では最少だった。
中国軍は昨年5月に続き12月にも、空母「遼寧」艦載機の発着艦を沖縄南方で実施。中国とロシアによる爆撃機の共同飛行も同5月と11月に行われた。どちらも年2回の実施確認は初めてという。



