オピニオン
【記者の視点】LGBT運動に揺り戻し 米リベラル紙が弊害を直視
米国を代表するリベラル紙、ニューヨーク・タイムズ(NYT)が叩(たた)かれている。メディアが批判を受けるのは珍しいことではないが、今回は様相が少々異なる。保守派ではなく、性的少数者(LGBT)の活動家たちが怒りを爆発させているのだ。一体、どういうことなのか。
【社説】中学校襲撃 危機管理の在り方検証を
埼玉県戸田市の市立中学校に少年が侵入し、男性教員を刃物で切り付けた。県警に殺人未遂容疑で逮捕された少年は「誰でもいいから人を殺したいと思った」と供述しているという。学校正門の門扉は当時閉まっていたが、鍵が掛かっていなかったため少年の侵入を許した。全国の学校で危機管理の在り方を検証すべきだ。
【社説】韓国大統領演説 日韓改善を阻む韓国内の壁
韓国の尹錫悦大統領は、日本の統治期に朝鮮半島で起きた独立運動を記念する行事で演説し、日本について「過去の軍国主義侵略者から、われわれと普遍的価値を共有するパートナーになった」と述べた。火種になっている歴史認識問題を巡る対日批判を封印し、安全保障などを中心にした協力を重視した未来志向を訴えたものだ。まずは評価したい。
【世日クラブ講演要旨】安保3文書で激変する沖縄の世論戦・心理戦~沖縄を守ることのできる日本にするために
世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤譲良)の定期講演会が25日、動画サイト「ユーチューブ」の配信を通じて行われ、一般社団法人日本沖縄政策研究フォーラム理事長の仲村覚氏が「安保3文書で激変する沖縄の世論戦・心理戦~沖縄を守ることのできる日本にするために」と題して講演した。仲村氏は「沖縄を守ることができる日本かどうかが問われている。沖縄を守れるなら、中国の工作で浸食された日本社会のさまざまな問題も一気に解決できるはずだ」と強調した。以下は講演要旨。(敬称略)
【社説】出生80万人割れ 首相は積極的に結婚奨励を
厚生労働省が公表した2022年の人口動態統計の速報値によると、年間出生数は79万9728人だった。前年と比べ4万3169人(5・1%)減少し、1899年の統計開始以来、初めて80万人を割り込み、過去最少となった。
【社説】欧州安保戦略 ロシアへの圧力を強めよ
ウクライナ危機を受け、欧州では安全保障戦略を見直す動きが出ている。ドイツ政府は今月にも初の国家安全保障戦略をまとめる。国家安全保障会議も立ち上げる方向で調整が進んでいる。英国も今春をめどに、外交・安全保障の基本方針「統合レビュー」を改定する。欧州主要国は抑止力を高め、日米などと共にロシアへの圧力を強めるべきだ。
「抑止力」の文言がどこにもない左派紙 ウクライナ侵攻1年の社説
ロシアのプーチン大統領によるウクライナ軍事侵略から1年が経(た)った。戦火は今なお続いている。日本はそこから何を学ぶべきなのか。教訓は少なからずあった。おさらいすれば、こうである。
【社説】自民党大会 保守岩盤層の離反を防げ
自民党が定期党大会を開いた。4月の統一地方選と衆院補欠選挙への事実上の総決起集会である。岸田文雄首相(党総裁)は「一丸となり、まなじりを決して必ず勝ち抜こう」と述べ、党の団結を訴えた。
【社説】国連安保理 分断招く中露は許されぬ
国連安全保障理事会が、ロシアによるウクライナ侵略開始1年に合わせて閣僚級会合を開催した。日米欧をはじめ多くが改めてロシアを非難したが、中国など一部は批判を控え、理事国間の温度差が露呈した。
核融合開発で10ページ大特集のNW日本版、米中のつばぜり合いか
科学技術の一つ「核融合」が、今日、世界のエネルギー需給の乱調、またクリーンエネルギー待望論の中で、社会、経済トピックの中にも織り交ぜられ、しばしば取り上げられるようになった。ニューズウィーク日本版2月21号は「夢のエネルギー・核融合知っておくべきその現在地」と題し特集を組んでいる。
ウクライナ避難民と戦場の家族をクリスマスで結んだNHKBS1
ウクライナにロシア軍が侵攻して1年になる。国際関係がより密接になっていく時代の中で、時代錯誤も甚だしい侵略戦争が起きたが、インターネット、携帯端末が普及しており、戦地の様子はそのまま発信されている。日本人の体験した戦争の記録はモノクロ映像で、古さが余計に記憶の距離を広げているが…。
【記者の視点】西洋の世界史的な意味 民主主義の精神を守り育む
「プラトンの呪縛(じゅばく)」という言葉がある。言葉の由来は、プラトン論として知られたカール・ポパーの著作『開かれた社会とその敵』にあり、その意味するところは、20世紀に登場した全体主義の思想的源泉はマルクス、ヘーゲル、そしてプラトンにその起源があるというもの。
旧統一教会叩きと違憲訴訟
安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに巻き起こった世界平和統一家庭連合(旧統一教会)批判報道は最近かなり頻度が少なくなっている。その一方で、地方議会に広がった教団との「断絶決議」は「違憲」とする訴訟が信者らによって、現段階で5件起こされている。
【社説】日本学術会議 法改正で共産党の影響排除を
政府は日本学術会議法改正案を今国会に提出する。会員候補の選考を巡って、第三者でつくる「選考諮問委員会(仮称)」を新設し、候補を事前に諮問させることが柱だ。人選を透明化し、幅広い分野の会員で学術会議を構成させる狙いがある。
【社説】ウクライナ侵攻1年 ロシア勝たせぬ支援の継続を
ロシアがウクライナに軍事侵攻して1年がたった。北、東、南の3方から本格的に進撃を開始した明らかな侵略にもかかわらず、プーチン露大統領は教書演説で「戦争を始めたのは西側諸国」と述べた。黒を白と言いくるめる正当化は断じて許されない。このような国際秩序破壊は、全世界の安全を脅かすことになる。ロシアが撤退するまでウクライナを支援すべきだ。
【持論時論】沖縄・八重山の英雄アカハチ― 叙事詩英訳した石垣島在住米国人 ゲアリ・ワイコフさんに聞く
沖縄・八重山の英雄オヤケアカハチは石垣島の大浜村(現・石垣市大浜)を根拠地とする15世紀末の豪族で、島民たちと琉球王朝に反乱を起こした。生まれは波照間島で、巨体に髪は赤茶色、精悍(せいかん)な顔つきから、漂着したオランダ船の乗員と島の娘とのハーフ説もある。石垣島出身の詩人、伊波南哲(なんてつ)の長編叙事詩『オヤケ・アカハチ』を英訳出版した石垣島在住20年の米国人ゲアリ・ワイコフさんに話を聞いた。
北ICBM発射、日米韓の連携訴えつつなお対話路線主張する朝日
北朝鮮が18日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の弾道ミサイルを発射し、北海道西方沖の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下させた。テレビでも、日本海沖の闇の中で強く光りながら落下する物体が放映され、多くの国民に北朝鮮が発射したミサイルの脅威をまざまざと見せつけた。



