オピニオン
【記者の視点】節目の日米野球史 115年の歴史に新たな一ページ
日本と米国の野球史に新たな一ページが加わった。3月22日まで開催された野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。決勝は日本と米国の組み合わせとなった。結果は3―2で日本に軍配が上がった。
【社説】習氏の訪露 「平和の仲介役」とは呼べぬ
中国の習近平国家主席がロシアを訪問し、プーチン大統領と会談してウクライナ情勢などを話し合った。習氏の訪露は、ロシアのウクライナ侵攻後初めて。2日間の会談を終え両首脳が署名した共同声明では、中露関係が「歴史上最高のレベルに達し」たと両国の緊密な関係を誇示するとともに、中露が米欧に結束して対処する姿勢を強く打ち出した。
【社説】統一地方選開始 地元政策に関心高める選挙に
第20回統一地方選の前半戦が、北海道、神奈川、福井、奈良、大阪、鳥取、島根、徳島、大分の9道府県知事選の告示をもってスタートした。続く6政令市長選、41道府県議選、17政令市議選が月内に告示され、それぞれ4月9日の投票に向けて1票を競う舌戦を展開する。地元の政策への有権者の関心を高め、投票率が上がる議論を期待したい。
【持論時論】激動の中国を生きる―「大紀元時報」日本版共同創設者 張本 真氏に聞く
戦狼外交を展開し、台湾侵攻に牙をむく。その強権国家・中国の歴史に翻弄(ほんろう)されながら、内的な価値観をしっかり持ち続け、今では日本国籍を取得している「大紀元時報」日本版共同創設者の張本真氏に、激動の中国をどう生きたのか聞いた。
【社説】首相キーウ訪問 迅速柔軟な外交へ体制強化を
岸田文雄首相がウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。首相のキーウ訪問は昨年2月のロシアのウクライナ侵攻後初めて。戦闘が行われている国に日本の首相が入るのも戦後初と異例だ。
サウジ・イラン関係修復 中国仲介に天然ボケの毎日、俯瞰する日経
長年、敵対関係にあったサウジアラビアとイランが10日、外交関係修復で合意した。2カ月以内に双方の大使館を再開するという。仲介したのは中国だった。驚かされたのは、これだけのビッグニュースが、公表されるまで一切表に出なかったことだ。
【社説】イラク戦争20年 中東も米中競争の主戦場に
米国が主導した2003年のイラク戦争開戦から、20日で20年となった。この間、中東は「対テロ戦争」の最前線となってきたが、近年は米国が関与を低下させた隙を突く形で中露が影響を拡大させており、「大国間競争」の主戦場の一つへと変わりつつある。
沖縄県の「辺野古」敗訴、不承認時は大騒ぎしたのにお茶を濁す朝日
沖縄県が「辺野古裁判闘争」で敗訴した。これまでの訴訟でもことごとく敗訴している。今回は設計変更の承認を巡るものだが、玉城デニー知事は懲りずに上訴を検討する考えを示している。これには税金の無駄遣いと呆(あき)れる県民は少なくないはずだ。沖縄県の裁判闘争への疑念が一層、深まっている。
分かりやすく「チャットGPT」紹介も「偏向」の危険性指摘甘いアエラ
地域貢献の一環として中学校で1年生を対象にした「職業人に聞く」という授業の講師を毎年行っている。今年は「新聞は“オワコン”と言われている」「将来AI(人工知能)が記事を書き、新聞のレイアウトまでしてしまう」という身もふたもない話をしてしまった。
廃炉処理水放出の前に福島県知事ら風評対策万全求めた「日曜討論」
東日本大震災から12年の節目を迎え、地震・津波災害からの復興は進むが、なおも難題を残しているのは福島第1原発事故による原子力災害だ。廃炉作業は続いており、作業で生じる放射性物質を含んだ汚染水を処理したALPS処理水の貯蔵は限界に近づいている。
【社説】露大統領に逮捕状 戦争犯罪に法の裁きを下せ
国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は、ロシアが侵略したウクライナの占領地からの違法な子供らの連れ去りに関与したとして、戦争犯罪の疑いでロシアのプーチン大統領に逮捕状を出した。
共産党の迷走論じる「公明」
公明党の月刊機関誌「公明」3月号と4月号は、「迷走する日本共産党の自衛隊政策」と題し共産党の自衛隊に関する主張の変遷について上下に分けて取り上げた。今までの党綱領や共産党機関紙「赤旗」の過去記事、元共産党員らの著作などから、共産党の自衛隊に対する認識、また主張の変遷から窺(うかが)える同党の体質について論じている。
【社説】日韓首脳会談 中朝抑止へ絆深める出発点に
日韓の首脳がこれほど打ち解けたムードで会談できたのは何年ぶりだろうか。岸田文雄首相は就任後初めて来日した韓国の尹錫悦大統領と会談し、地域の安全保障を脅かす北朝鮮や中国を念頭に連携を深め、ぎくしゃくしてきた両国関係を正常化させることで一致した。喫緊の課題と未来の展望に向け、互いにあるべき関係を復元させようという思いが伝わってくる。
【社説】米露軍機衝突 露軍機の「防空」行為は筋違い
ロシア軍の侵攻によるウクライナでの戦争が長期化する中、ウクライナ南部クリミア半島沖の黒海上空を飛行していた米空軍の無人機に露空軍の戦闘機が接近、衝突し、米無人機が墜落した。不測の事態が米露間の軍事的緊張を高めることが懸念されるとともに、国際法違反のクリミア半島併合を正当化するような筋違いの「防空」行為は指弾されなければならない。
【持論時論】発展する南部鉄器 伝統技術踏まえ機械部品も 水沢鋳物工業協同組合事務局長 戸田 務氏に聞く
南部鉄器は岩手県奥州市が有名だ。最近では白、赤、水色などカラフルな小型の急須が外国で好まれ、欧米やアジア各国への輸出も進めている。平安時代からの高度な鋳造技術をもとに、機械部品の生産も活発だ。水沢鋳物工業協同組合事務局長の戸田務氏に南部鉄器の魅力を聞いた。
新型ロケットH3失敗で問題広げ過ぎの論調の多い中、妥当な読売
日本の宇宙開発にとって「深刻な事態」(8日付朝日)、「大きな打撃」(同日経)、「日本の宇宙開発に及ぼす影響は甚大」(同毎日)、「日本の宇宙開発における『最悪の失敗』と、位置付けざるを得ない」(同産経)――。
【社説】ガーシー氏除名 無責任な国会欠席への懲罰
参院は本会議で、国会欠席を続けて「議場での陳謝」の懲罰も拒否した政治家女子48党のガーシー(本名・東谷義和)参院議員を「除名」とする懲罰を正式決定した。ガーシー氏は昨年7月の参院選で初当選を果たした。選挙で示された民意は重いが、ガーシー氏に国会議員の重責を担う資格はなく、除名処分は仕方があるまい。



