高市氏の「資質」指弾する一方、小西氏の「サル発言」には寛容な朝日

小西氏の資質も問え

直近では2日付の「大臣の資質が問われる」がある。その中で朝日は「質問を重ねる野党議員に、高市氏が『私の答弁が信用できないなら、もう質問しないでください』と言い放つ場面もあった。予算委員長から異例の注意を受けて撤回したが、国会に対して説明責任を負う閣僚の自覚を欠く発言というほかない」と指弾している。

果たしてそう言えるだろうか。野党議員の「質問を重ねる」とは同じ質問の繰り返しにほかならない。読売ならずとも国会中継を見れば、誰だって辟易する。安倍元首相の「桜を見る会」を巡る国会答弁でメディアは「118回の虚偽答弁」を言い立てたが、それは野党が118回も同じ質問をしたからだ(壮大な時間のムダだった)。予算委員長は野党にも「同じ質問を繰り返すな」と注意すべきである。

小西議員は国会の憲法審査会の議員を「サル」とか「蛮族」呼ばわりしたが、朝日はこれには寛容で、「苦言を呈したい」とするだけである。この発言を報じたNHKやフジテレビに対して小西氏は「元(総務省)放送政策課課長補佐に喧嘩を売るとはいい度胸」と、それこそ言い放ち、その上、放送法まで持ち出して脅しを掛けた。これぞ政治圧力である。高市氏の大臣の資質を問うなら、小西氏の国会議員の資質も問うべきである。それを朝日は苦言で済ませている。随分と甘い態度である。