イラク戦争20年で頓珍漢な社説を展開する左派紙、矛先は日本にも

紆余曲折も粘り強く

ちなみに05年12月、イラク国民議会選挙が約70%の高投票率で実施され、06年5月には宗派・民族対立を超えて新政権が発足した。テロが頻発するなど紆余(うよ)曲折はあるが、日経が言うように「イラク復興支援は粘り強く」(20日付社説)が冷静な見方だ。

少なくとも米国は自らの青年の血を流しても国際秩序を守ろうとした(イラク戦争では4000人が戦死)。「情報」を間違えた反省もある。それを教訓に軍事、外交を立て直し、「自由と民主主義を守護」しようとする価値観がある。左派紙にはそれがないから、頓珍漢なイラク戦争20年社説が登場するのである。

(増 記代司)