「功績」を評価すべき
朝日の1面コラム「天声人語」(27日付)も同類だ。「文書を渡した外務省の女性事務官と起訴状で『情を通じ』と記され、世論の関心がスキャンダル」へ移ったと批判し、「軍国少年だった西山さんは、敗戦後に権力監視が必要だと痛感して新聞記者になったという。国家の秘密事項をしっかり報道せよ。見せかけにだまされるな。遺した数々の言葉をかみしめる」と、国家を悪とする階級国家観丸出しで西山氏を美化している。
それよりも報道倫理の在り方を最高裁判決から引き出した“功績”を評価すべきである。それが西山氏への何よりの供養になると筆者は考える。
(増 記代司)



