官民で人材の育成を
産経は、古川聡宇宙飛行士が責任者を務めた医学研究でデータ改竄(かいざん)の問題が発覚したことにも触れ、「巨大組織に緩みが起きているとすれば大変だ」と心配するのである。今回の打ち上げ中止とは直接関係ないが、尤(もっと)もな指摘である。
徹底した原因究明は当然だが、日経はさらに情報を積極的に開示すべきだし、「教訓を再発防止につなげ、再打ち上げに向かってほしい」と訴え、本紙は官民協力での宇宙産業の人材育成と技術革新の進展を求めた。「宇宙開発力は、一国の総合的な科学技術力の水準を示す指標である」(産経)からだ。
(床井明男)



