「抑止力」の文言がどこにもない左派紙 ウクライナ侵攻1年の社説

具体論なしと嘆き節

さて、毎日である。社説「核使用の懸念 破滅の道避ける知性こそ」(25日付)は、冒頭に核戦争に備えた米国の学校の避難マニュアルを紹介していた。それでシェルター整備など核攻撃への備えに知性を発揮するのかと思いきや、「核戦争におびえる世界に逆戻りさせてはならない」と言った切り具体論がさっぱり続かない。知性の一つでも見せてほしかったが、残念至極。東京社説「和平の道筋を探らねば」(24日付)は惨めにも道筋を探し切れない嘆き節の解説だった。

それにしても抑止力や防衛力を抜きにロシアのウクライナ軍事侵略1年を社説で書くのは一苦労だったに違いない。社の方針か。執筆者にご同情申し上げる。

(増 記代司)