露外相のアフリカ歴訪、スーダンへの軍事拠点構築に英サイトが警鐘

ワグネルが軍と連携

一方、米紙ポリティコは、「プーチンのシェフ」の異名を持つ実業家プリゴジン氏が創設したワグネルのアフリカ進出に警鐘を鳴らしている。ワグネルは1月に米国が「国際犯罪組織」に指定したばかり。これまでにも、マリや中央アフリカで虐殺や誘拐などに関わり、軍との連携も指摘されている。

ポリティコは米政府の資料を分析、「ワグネルの戦闘員らは、スーダン、中央アフリカなどの国々の政権の治安機関で重要な位置を占めている」など、ロシアのアフリカ進出ぶりを明らかにしている。

米当局者はポリティコに「プリゴジンは以前から犯罪者であり、それは今も変わっていない。さらに成長している」と指摘、「プーチン大統領は、プリゴジンをアフリカや世界各地での道具の一つとして使っている。米国のアフリカ政策にとって懸念材料であり、極秘活動、軍事活動、政治的影響力の間の境界線がはっきりしない」と問題の複雑さを強調している。

(本田隆文)