日韓トンネル構想を献金問題に結び付け1面トップで報じる毎日

精神を載せない毎日

国際プロジェクトは政治や経済が絡み、資金集めは至難だ。それで三菱総合研究所の創立者、中島正樹氏は70年代後半に「世界公共投資基金」(GIF構想)を提唱したが、日の目を見なかった。

西堀氏はこう語っている。「南極越冬は、アメ玉一個を買うお金を節約して下さった子供たちによって成功したのです。皆さん方がそういう気持ちを少しでも持って頂いたなら、日韓トンネルは必ず成功すると思います。子々孫々が先祖はよくやってくれたと感謝するに違いありません」(85年7月、「日韓トンネル研究会」九州支部総会)

最近はクラウドファンディングという資金調達法があるが、古来、寺社は同様の寄付を募ってきた。それでも日韓トンネル構想への献金は批判されるべきものだろうか。

とまれ文鮮明師の発言録を扱うなら、つまみ食いでなく、その精神をきちんと載せるべきだ。毎日は(他のメディアも)「外形」だけを見て「心」を見ない。唯物論に毒されている所産のように思われる。

(増 記代司)