環境悪化招く半導体
一方、記事には台湾で深刻な問題としてエネルギー問題を上げる。「今の成長軌道が続けば、台湾の電力量にTSMCの使用量が占める割合は2030年までに10%に達する見込み」だという。一事が万事、「(台湾は)長期的な経済・安全保障上の損害を度外視して利益を追求し(た結果)」「半導体をめぐる自国の未来を確かなものにしようと必死な中国の脅威に立ち向かう能力が損なわれている」とまで言及している。
TSMCは12月、米国に最先端の半導体工場の新設を発表したが、熊本にも半導体製造会社の建設が決まっている。共に台湾自国のエネルギー問題解決対処の一環であろう。西側諸国の連帯が必要だ。
(片上晴彦)



