でたらめの朝日記事
反省のハの字がないどころか、当事者は今、暴力闘争を自賛し、それを朝日が褒め称(たた)えている。朝日14日付夕刊「自由の希求、後世へ 朝鮮戦争反対デモ『吹田事件』裁判資料を寄贈」がそれだ。
記事は「91歳の男性弁護士が、反戦デモをめぐって20年近くに及んだある裁判の関連資料を、博物館に寄贈した。『表現の自由を絶えず考えてほしい』。託したのは、将来への希望でもあった」と美談仕立てで吹田事件を扱っている。
あまりのウソでたらめで目が点になった。朝鮮戦争は50年6月25日に北朝鮮軍が38度線を突破し韓国に攻め込んだ、プーチン露大統領のウクライナ侵攻とうり二つの軍事侵略戦争だ。このため国連軍が組織され16カ国がこれに加わり自由を守るために戦った。
ところが、朝日記事は朝鮮戦争を「北朝鮮と韓国の間で生じた紛争で、米軍が日本の基地から介入する構図」と、まるで米軍が仕掛けたように書き、「(デモ隊は)『即時休戦』『軍用臨時列車の停止』と叫び、隣接する吹田市の国鉄吹田操車場に向かった。『軍需列車を1時間遅らせれば1千人の同胞の命が助かると言われていた』。事態を記録するためデモの中にいた在日朝鮮人の詩人・金時鐘さん(93)は振り返る。列車を止めようと、国鉄の線路に黙って横たわる人たちがいたという」と無抵抗の平和行進のように描く。



