都市攻撃には向かず
一定の効果が出ているようだが、エルサレム・ポストは「今のところ、戦争に広範囲の戦略的シフトをもたらすほどではない」と影響は限定的との見方を示している。
ドローン兵器と言えば、近年はトルコ製がよく知られ、係争地ナゴルノカラバフをめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの戦闘で活躍し、その有効性が指摘された。
だが、エルサレム・ポストは、ロシアのドローン使用の目的は異なっていると指摘する。
「都市や民間のインフラの攻撃に使用している。巡航ミサイルのような使い方をしているが、ベストアイデアではない可能性がある」という。
同紙によると、米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)の上級アドバイザー、マーク・カンシアン元米海兵隊大佐は米公共ラジオ(NPR)で、「ロシアの戦略は、都市への攻撃で、ウクライナ人の士気をくじくことのようにみえるが、効果は出ていないようだ」と指摘している。
ロシア軍は大きな人的被害を受け、戦車など兵器の損耗も激しい。ミサイルもすでに底を突きかけているという報道が繰り返されており、「安価なイラン製ドローンは都合がよかった」のだろう。
過去にフーシ派使用
イラン製のドローンが戦場で使用されたのはこれが初めてではない。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)の攻撃に使用し、成果を上げたことはよく知られている。
エルサレム・ポストは、「ロシアがどのように自爆ドローンを使い、ウクライナがどのように対応していくかを見れば、今後、自爆ドローンをどのように使用し得るかが分かってくる」としている。
(本田隆文)



