旧統一教会批判は「反安倍」の「政治闘争」と喝破した高井康行弁護士

独裁国家になる恐れ

現在の風潮では、この意見に耳を貸さない人が少なくないだろう。今のマスコミ、特にテレビのワイドショーの一番の問題は、高井氏のように民主主義の原則を確認しながら、筋の通った意見を述べる人間をコメンテーターとしてほとんど起用しないことだ。このテレビの現状が日本の民主主義のレベルを悪化させている。今は家庭連合が「異端」狩りのターゲットになっているが、その次に標的にされる宗教団体が出て、やがて単一の価値観しか認めない独裁国家になってしまうというのが高井氏の警告だった。

一方、番組に出演した紀藤正樹弁護士は「統一教会は異端ではなくて民主主義社会の中に出来上がった全体主義団体」と決め付け、だから排除されるべきなのだという。家庭連合に詳しいはずの紀藤氏なら、これまでにどれだけ多くの日本人が入信し、そのうちかなりの割合が脱会していったことは知っているだろう。本当に全体主義団体ならそんなことを許すはずはない。発言は見え透いた“印象操作”にすぎないのである。

再び高井氏の発言に戻る。結局、現在の家庭連合批判の目的は一部の政党・勢力・マスコミが本当に被害者を救済し、また家庭連合の実態を明らかにして社会に貢献しようとしているのではなく、反自民、反安倍、反憲法改正をやり遂げようとする「完全に政治的なキャンペーン、政治闘争だ」と思っているという。

相談窓口に反日団体

最後に最近、ネットで話題となったエピソードを紹介する。紀藤氏がツイッターで家庭連合に関する相談窓口として、憲法改正反対、安倍晋三元首相の国葬反対を打ち出しているキリスト教団体を提示したことだ。紀藤氏はなぜ、わざわざ政治色が濃く、「反日」とさえ言われる団体を紹介したのか。疑念を抱かせるツイッターだった。

(森田清策)