論理飛躍し焦点ボケ
暴力革命のイデオロギーと銃砲店を襲って奪った銃で武装し、凶暴な事件を繰り返していたテロ集団の恐ろしさを一般的な「組織」に置き換え、さらにそれを「国家」に置き換えるのは飛躍であり、結論ありきの論理展開ではないか。
大谷が指摘すべきは、組織や国家という大きな枠組みで捉えて焦点をボケさせるのではなく、人間としての感性まで奪い仲間、兄弟そして妻と胎児までも殺すことを強いた革命思想の恐ろしさを強調すべきだったのだ。仮に、国家の問題に言及するなら、排他的で異論を許さない共産主義国家や独裁国家だったのだ。
(敬称略)
(森田清策)



