英雄に聞くかの質問
こうした事件の「証言」を重信元幹部は語ろうとしない。メディアも聞き出そうとしない。そればかりか、出所後に報道陣は「20年たって、外に出て一番感じていることは何ですか」と、まるで出獄した英雄に聞くかのように質問している。
これには重信元幹部は「一つの方向に流れているんじゃないかというのが、(ウクライナの)ゼレンスキー大統領に国会(でのオンライン演説)でスタンディングオベーションしたところに表れているなと思います。国民がそうではなくとも、政治家が一方向に流れているなというのが実感」(産経29日付)と堂々の政治発言だ。
無差別テロを正当化する独善的論理をメディアは蔓延らせるつもりなのか。重信出所報道は無知をさらけ出した。
(増 記代司)



