女性記者を送り込む大手メディアの狙い(文春)、マスクの社会の弊害(新潮)

マスクをしている女性のイメージ(photo AC)

マスクの弊害

話変わって、5月20日、後藤茂之厚労相がマスク着用の新しい考えを発表した。マスクをしなくてもいい条件を出したのだ。しかし、現状はマスクを外す人などいない。感染への警戒感が取れないのと、周囲がしているから外せないのだ。

週刊新潮(6月2日号)が「『マスク社会』の大弊害」を書いた。専門家が指摘する弊害を列挙してみれば、

  • 酸素不足から血圧が高まり、動脈硬化も促進される
  • 熱中症のリスクが高まる
  • コミュニケーションの質が低下
  • 免疫力を上げる笑顔を見せる機会が奪われる
  • 子供が親の笑顔を見ずに育つ
  • 歯並びが悪くなる
  • 歯肉炎が増える
  • 悪いかみ合わせが増える
  • 口呼吸で前頭葉が冷えず、情動的な処理ができなくなる、

等々だ。とにかくマスクはいいことよりも悪いことが圧倒的に多いのである。

同誌は諸外国の例を挙げている。「お隣さんはこうしていますよ」と仕向けるのは日本人を説得する手段の一つである。米国、英国、フランス、インドネシア、韓国、みな着用義務を解いた。

日本では政府のアドバイザーが「コロナはなくならない。話題にならなくなった時がパンデミックの終わりだ」と言ったそうだ。いかにも日本らしい。だが、そんな情緒的な説明でなく、政府は科学的な根拠で方針を示してもらいたい。

「マスク社会の感染リスクを越えるリスク」を列挙した新潮のいつもながらの小気味いい記事だ。

(岩崎 哲)