国内

令和5年の政治を語る

昨年、ロシアのウクライナ侵攻により国際情勢が激変した。ウクライナの次は台湾海峡との見通しも出て、日本も大きく影響を受けることになれば、防衛費を増やさなければならない。ウクライナで米国は核兵器を持つ国とは戦争しないことがはっきりした。日本独自に防衛力を高めないと、日本の安全は守れない。そこで攻撃(反撃)能力の議論がクローズアップされた。

芭蕉の先人 仙台の俳人・大淀三千風 全国行脚、俳諧の開発に努める

松尾芭蕉の奥羽行脚(あんぎゃ)に、漂泊の先輩である仙台の俳人大淀(おおよど)三千風(みちかぜ)の影響を逸することはできない。元禄2(1689)年、芭蕉が『おくのほそ道』で宮城県仙台市を訪れた目的の一つに三千風と会う、というのがあった。

戦争体験や昭和史と重ねる 出版相次ぐ小津安二郎本

来年没後60年、生誕120年を迎える映画監督・小津安二郎。黒澤明、溝口健二と並び日本映画の三大巨匠と言われるが、その中でも近年の国際的評価は最も高い。海外の研究者を含め、小津に関する研究書は既に多数出ているが、その後も毎年のように関連本が出版されている。

【今年の10大ニュース】国内

今年2月、ロシアはウクライナに軍事侵攻した。国内では参院選応援演説中に安倍晋三元首相が暗殺された。国葬儀が実施されたが、事件の解明は進まず、容疑者は異例に長い精神鑑定留置のまま年を越す。

公費で共産支える中央11省 「しんぶん赤旗」購読問題 年間計431万円 厚労、文科が突出

日本共産党機関紙「しんぶん赤旗」を公費で購読している中央の11省が年間計431万円余りを支出していることが分かった。そのうち、厚生労働省と文部科学省の購読数が突出して多く、両省の年間購読料だけで240万円以上にも及ぶ。岸田政権が暴力破壊活動を行う可能性のある監視団体であると6日に閣議決定したばかりの日本共産党の活動資金の9割が、この「しんぶん赤旗」の購読料で占められていることから、同党への事実上の政治献金に国民の血税が使用されていることの是非を巡って検討が求められそうだ。

【宗教と政治】「教会を解散させないで」 家庭連合信者 嘆願書で訴え

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は21日、政府が検討する宗教法人の解散請求に反対する2万3486通の「嘆願書」を文化庁に郵送した。「嘆願書」は全国の信者から郵送やFAXなどで教団本部に届けられたもの。嘆願書を書いた一人で、教団の二世信者の小嶌希晶さん(27)が23日、取材に応じ、「私の両親は国際結婚で、教会がなければ私は生まれていなかった。だから『教会がなくなったらいい』と言われるのは、自分自身の存在価値を否定されている気がする」と訴えた。

温厚で誠実な人物像に迫る 企画展「原達―叔父・原敬に期待された才人―」

岩手県盛岡市の原敬記念館で企画展「原達(とおる)―叔父・原敬(たかし)に期待された才人―」が開かれている。2022年は達の没後110年に当たり、写真や手紙、俳句などの実物資料百点余を通して生涯や業績を紹介する。

登録を機に継承へ理解を 民俗芸能「風流踊」 無形文化遺産へ

災厄を祓(はら)い、安寧な暮らしを祈願したわが国の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」が11月末、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産へ登録された。対象となったのは24都府県の計41件。日本3大盆踊りの「郡上踊(ぐじょうおどり)」(岐阜)や「西馬音内(にしもない)の盆踊」(秋田)など、地域の歴史や風土を反映した祈りが込められたもので、いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されているが、その価値が国際的に認められた意義は大きい。

雪の中で行われる裸詣り 福満虚空藏菩薩の奇祭/福島県柳津町

JR只見線の会津柳津駅で下車した。駅員のいない駅だが、広場にはSLが展示されていた。坂道を南に下って、また上り返して、福満虚空藏菩薩圓蔵寺(ふくまんこくうぞうぼさつえんぞうじ)にやってきた。創建は大同2(807)年で、徳一大師によって開かれた古刹(こさつ)だ。

【連載】安倍元首相 暗殺の闇 第2部 恨みと凶行の間(4)

取材を進める中で、山上徹也容疑者が米本和広氏のブログで「我、一命を賭して全ての統一教会に関わる者の解放者とならん」と宣言した投稿のハンドル名「まだ足りない」に、メールアドレスが埋め込まれていたことが分かった。同ブログのコメント欄にコメントする際、ハンドル名やメールアドレス、自身のサイトのURLなどを記入する欄があるが、ほとんどはアドレスを付さないハンドル名だけの投稿が多い。

富山市を憲法違反で提訴 旧統一教会信者 断絶決議で請願権侵害

富山県富山市の男性が16日、自身が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者であることから市議会への請願を受け付けられなくなったことは憲法違反であるとして、富山市を相手取った訴訟を起こした。

爆発的太郎芸術を体感 「展覧会 岡本太郎」/東京都美術館

「芸術は爆発だ!」の合言葉、大阪万博の「太陽の塔」などで知られる前衛芸術家、岡本太郎(1911~96)芸術の全容とその生涯を回顧する「展覧会岡本太郎」が、東京都美術館で開かれている。川崎市岡本太郎美術館、岡本太郎記念館に加え他の美術館などの所蔵品を一堂に集め、ニューヨークのグッゲンハイム美術館所蔵「露店」は約40年ぶりの里帰りとなる。

特別展「川をはさんだ2つの宿場」北上市立博物館 

岩手県北上市は交通の要衝として発展した。北上市立博物館では特別展「川をはさんだ2つの宿場~江戸時代の黒沢尻(くろさわじり)と鬼柳(おにやなぎ)~」を開いている(来年1月9日まで)。入り口の床には大きな航空写真があり俯瞰(ふかん)できる。

企画展「新春を祝う―前田土佐守家のお正月―」/金沢

加賀藩前田家に仕えた上級武士が、お正月をどのように過ごしたか、その詳細が金沢市の前田土佐守家資料館で公開されている。開催中の企画展「新春を祝う」で、所蔵の古文書や正月の飾り物など20数点を展示し、当主ならではの慌ただしい様子を伝えている。

【連載】安倍元首相 暗殺の闇 第2部 恨みと凶行の間(3)

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への恨みから、当初は教団のトップ襲撃を狙っていた山上徹也容疑者だったが、新型コロナウイルスの世界的蔓延(まんえん)によりその機会が閉ざされ、襲撃の標的を安倍晋三元首相へと移していく。

【連載】安倍元首相 暗殺の闇 第2部 恨みと凶行の間(2)

現時点で取材班が確認できた山上徹也容疑者のインターネット上の投稿を見ると、自身の生い立ちや家族、政治、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への批判など、さまざまな発言を行っていたことが分かる。重い病を患い2015年に自殺した兄に関しては、「常に母の心は兄にあった」などとコメントしている。

【連載】安倍元首相 暗殺の闇 第2部 恨みと凶行の間 (1)

「母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産…この経過と共に私の10代は過ぎ去りました.その間の経験は私の一生を歪ませ続けたと言って過言ではありません」。山上徹也容疑者(42)は安倍晋三元首相襲撃の前日、ジャーナリストの米本和広氏に宛てた手紙の中で自身の人生をこう振り返っている。

落下傘奇襲 戦後復興の礎に 「空の神兵」顕彰会会長 奥本康大氏が講演 世日クラブ

世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良)の定期講演会が10日、動画サイト「ユーチューブ」の配信を通じて行われ、「空の神兵」顕彰会会長の奥本康大氏を講師に招き、「パレンバンの史実と出光佐三の軌跡~国家の命運を決するエネルギー問題」と題して講演した。

習氏の独裁「毛沢東時代に匹敵」 在日ウイグル人が講演

新疆ウイグル自治区出身で日本ウイグル協会理事のサウト・モハメド氏が10日、故郷の歴史や中国共産党支配による問題を指摘した著書の出版記念講演会を都内で開いた。

【連載】日本共産党100年 第2部 警戒解けぬ「革命集団」(4) 破防法調査団体

 1995年のオウム真理教事件(29人死亡、6000人以上が負傷)の際、破壊活動防止法(破防法)を適用するか否か大きな議論になったが、一貫して反対したのが日本共産党だった。この法律は今から70年前の52年7月21日、共産党による殺人・放火・詐欺などの犯罪の激増を警戒し取り締まるために制定されたものだ。

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