国内
知事・政令市長で「全勝」強調
4月9日に投開票された統一地方選の前半戦は、9知事選、6政令市長選、41道府県議会議員選、17政令市議会議員選が行われた。「自由民主」(4・18)では8面で選挙結果を報告。「わが党各地で勝利」と自民の堅調さを強調した。特に、自治体首長を選ぶ知事選・政令市長選については「推薦候補が全勝」の見出しを付けた。
「失われた10年」前面に
立憲民主党は2月19日、党大会を開催し、党機関紙「立憲民主」(3・17)の8面でその様子を報告した。泉健太代表はあいさつの中で「失われた10年」という言葉を何度も使い、「われわれこそがそれを取り戻さなければならない」と訴えた。
花の祭典「2023となみチューリップフェア」 富山
北陸の春を彩る花の祭典「2023となみチューリップフェア」(主催・公益財団砺波市花と緑と文化の財団など)が、富山県砺波市の砺波チューリップ公園を中心に、22日から開催される(5月5日まで)。
信仰の祖とされる千松兄弟
岩手県一関市藤沢町のキリシタン殉教の地・大籠(おおかご)を訪ねた。殉教者309人という江戸時代の初めの過酷な歴史を伝えるが、特に千松地区は、信仰の祖とされる千松兄弟にまつわる史跡が点在している。
衆院和歌山1区 維新の勢いを自民は警戒 【連載】衆参補選 現場を行く(4)
15日午前、安倍晋三元首相の銃撃テロ事件を思い起こさせる爆発物投げ込み事件が和歌山市の漁港で起きた。その1時間20分後、JR和歌山駅前で厳重な警戒態勢が敷かれる中、事件の標的となった首相の岸田文雄が意を決して選挙カーの上で演説した。
衆院山口2区・4区 名門2家の後継に挑む立民系 【連載】衆参補選 現場を行く(3)
元首相の安倍晋三がテロ事件で亡くなり、実弟の岸信夫が体調不良で衆院議員を辞任したことによる二つの補選。自民重鎮の若手後継候補に政治経験豊かな立憲民主系が挑む構図。
衆院千葉5区 野党に追い風も乱立で激戦 【連載】衆参補選 現場を行く(2)
政治資金規正法違反で罰金の略式命令を受けた自民の元衆院議員、薗浦健太郎の辞職に伴う補選。自民候補を迎え撃つ野党に追い風が吹くはずだが、立憲民主、日本維新の会、国民民主、共産の各党公認候補らが“乱立”し激戦となっており、各党とも序盤から首脳クラスが応援に駆け付けている。
参院大分選挙区 背水の吉田 追い上げる白坂 【連載】衆参補選 現場を行く(1)
「最終的に立憲民主党県連の代表である私が候補者として出なければならないと決意した。あと2年3カ月任期が残っていたが」自然豊かな国東半島南部の安岐町公民館での個人演説会で、立民公認の元参院議員、吉田忠智は、気迫を込めながらも複雑な表情を見せた。参院補選に勝つため、参院議員を辞して立候補したのだ。
秋田県内最大級の町家「旧松倉家住宅」 修復整備し新たな交流の場に
新たな賑(にぎ)わいの場として、明治時代の完成された町家(まちや)としては秋田県内最大級の「旧松倉家住宅」(県指定有形文化財)が3月下旬、文化交流施設として生まれ変わり、さまざまなイベントが開かれている。
対象の本質に迫る眼光 『土門拳の古寺巡礼』/東京都写真美術館
戦後日本を代表する写真家土門拳は、『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』など社会派の写真集を世に送り出す一方で、日本文化の本質に迫る『古寺巡礼』をライフワークとした。今年はその『古寺巡礼』全5巻の第1巻が刊行されて60年。これを記念して展覧会「土門拳の古寺巡礼」が東京都写真美術館で開かれている(5月14日まで)。
「長谷川等伯展~水墨の美技と、一門の俊英と~」
能登七尾出身で桃山時代に活躍した絵師・長谷川等伯(1539~1610年)を顕彰する「長谷川等伯展~水墨の美技と、一門の俊英と~」が、今月29日から石川県七尾市の七尾美術館で開催される。
解散と「被害」救済は別問題 【宗教と政治】旧統一教会と信仰の自由 元武蔵野女子大学(現武蔵野大学)教授 杉原誠四郎
文部科学省は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対し昨年11月22日から5回の「報告徴収・質問権」を行使している。宗教法人法は同権行使について、「信教の自由を妨げることがないように特に留意しなければならない」「犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならない」とくぎを刺しているが、解散命令を裁判所に請求するための「証拠固め」(東京新聞)に使われているのが実情だ。月刊誌『Hanada』5月号に「『統一教会』に信教の自由はないのか」と題する論考を寄せた元武蔵野女子大学(現武蔵野大学)教授の杉原誠四郎氏に旧統一教会と信仰の自由を巡る問題について聞いた。
共産、“牙城”の京都で苦戦 統一地方選 5県で議席ゼロに
統一地方選の前半戦が9日投開票され、関西圏を中心に維新の会が躍進する一方で、1970年代に京都と大阪でいわゆる革新府政の与党として権勢を振るった共産党は議席を大きく減らした。また、福岡県など5県で議席を失うなど、凋落(ちょうらく)傾向に歯止めがかからなかった。
「親鸞―生涯と名宝」 生誕850年特別展 京都国立博物館
浄土真宗を開いた親鸞(1173~1262年)の生誕850年に当たる本年、浄土真宗各派寺院が所蔵する法宝物を一堂に集め、ゆかりの地、京都・東山の京都国立博物館で3月25日から5月21日まで親鸞展が開かれている。国宝11件、重要文化財75件を含む過去最大の出陳件数で、中でも親鸞の主著『顕浄土真実教行証文類』(『教行信証』)は、坂東本・西本願寺本・高田本が初めて同時展示され話題になっている。
奈良県知事選 保守分裂、付け入る維新 【連載】統一地方選2023 現場を行く(5)
5期目を目指す自民党系の現職・荒井正吾に自民県連の推薦を受けた元官僚の新人・平木省が挑む中、元生駒市長の山下真が維新初の知事の座を狙う激しい選挙戦が展開されている。
静岡市長選 保革経済界 相乗りで難波リード 【連載】統一地方選2023 現場を行く(4)
現市長が4選出馬を断念し、新人3人の戦いとなった。 自公と立憲民主、経済界が相乗りする元副知事の難波喬司(たかし)が、元自民県議の山田誠と共産公認の鈴木千佳をリード。3候補とも現市政に批判的で、難波と山田の政策が類似していることから争点がぼやけている。
北海道知事選 与野党対決 現職に強み 【連載】統一地方選2023 現場を行く(3)
前回に続き事実上の与野党対決となった。自民・公明両党が推薦し、地域政党「新党大地」が支持する現職の鈴木直道に対し、立憲民主が推薦、国民、社民、共産が支持する池田真紀が挑む。
徳島県知事選 保守3分裂 激戦続く 【連載】統一地方選2023 現場を行く(2)
5期20年におよぶ飯泉(いいずみ)嘉門県政の継続か、刷新を求めるかが最大の争点。飯泉は前回2019年の知事選で多選を批判する元県議に3万6千票差まで迫られた。多選批判は自民県連内にもくすぶっており、今回、県連幹部は飯泉に勇退を促し、ポスト飯泉に向けて調整を進めたが不調に終わった。本人が辞任を固辞した上に、反知事派の間でも調整がつかず、自民の国会議員2人が職を辞して出馬する異例の保守3分裂の選挙になった。
大阪府知事・市長 維新王国揺るがず 【連載】統一地方選2023 現場を行く(1)
4年に1度行われる統一地方選挙の前半戦が9日、投開票される。九つの道府県知事選と6政令市長選、さらに、道府県議会選と政令市議選が行われる。知事選を中心に、争点となる選挙の現場を取材した。
祭りや行事、家族の日常記録 8ミリフィルムを収集/秋田市立図書館
主に昭和30年代から50年代にかけ家庭で撮影された8ミリフィルムを収集し、当時の貴重な風俗や価値を見直す動きが全国各地で進んでいる。秋田県でも取り組みがなされ、近日中にまず3本のDVDを完成させ、秋田市立図書館で公開する予定だ。



