【動画】中国に国際的な制裁を 弾圧下の諸民族 G7に訴え

サミット会場のホテルを背景に、各民族の旗を掲げる 参加者たち 20日午後、広島県広島市の黄金山公園(石 井孝秀撮影)

中国国内では諸民族や民主運動などへの厳しい抑圧が続いている。在日のチベット人やウイグル人、内モンゴル自治区出身者、香港民主化運動家などが20日、開催中の先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、中国への制裁を求める集会を広島県広島市の黄金山公園で開いた。

同公園の展望台からはG7サミット会場のグランドプリンスホテル広島を眺めることができ、そのホテルを背景に参加者らは「中国による民主主義と人権に対する弾圧に国際的な制裁を!」などのシュプレヒコールを上げた。

日本ウイグル協会の于田ケリム会長は、「私たちの後ろでは首脳会議が行われているが、ジェノサイド(集団殺害)や人権弾圧も現在進行中だ。G7首脳にその状況を聞いてほしい」と強調。「南モンゴルクリルタイ(世界南モンゴル会議)」のオルホノド・ダイチンさんは、「具体的に(中国で)何が起きているのか、知っている日本人も多くない。多くの人に知ってもらうまで訴え続ける」と述べた。

在日香港人の民主活動家ウィリアム・リーさんは、「G7の時、ここで訴えを行ったという事実が大事だ。今は直接声を届けるのは難しいが、これからも足跡を残していくことで政策や制裁の検討につなげたい」と声を張り上げた。(広島サミット取材班)