【G7サミット】首脳に振る舞われた銘柄は?

広島の地酒が試飲できるコーナーは大人気=20日、広島市の国際メディアセンター
広島の地酒が試飲できるコーナーは大人気=20日、広島市の国際メディアセンター

実は酒どころの広島

G7広島サミットの国際メディアセンターには広島の地酒を紹介するブースが人気だ。夕食時にもなると、外国人記者が日本酒のテイスティングのための行列を作り、ほろ酔い加減で上機嫌になる記者の姿が散見される。

広島には47もの酒蔵がある。中でも、東広島市西条は400年の歴史を持つ酒蔵が多く並び、神戸市灘、京都市伏見とともに日本三大酒処に数えられている。

酒処広島で生まれ育った岸田文雄首相は、自ら「酒豪」を名乗る。13日放送の日本テレビ「世界一受けたい授業」に出演した際は、特技は「お酒に強いこと」と話し、話題になった。

19日、宮島(廿日市市)でG7首脳に提供された日本酒は、加茂鶴酒造(東広島市)の純米大吟醸広島錦「加茂鶴」。7年前にオバマ元米大統領が飲んだ銘柄として知られる、このほか、榎酒造(呉市)の10年熟成大古酒「華鶴」、藤井酒造(竹原市)の活濁酒「龍勢」が振る舞われた。

米政府系メディア、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のユリア・ヤルモレンコ記者は首脳らにあやかって「加茂鶴」を試飲。「味わい深くて美味しかった」とし、「お土産に買って帰りたい」と話した。

(広島サミット取材班)