月刊誌「選択」が誤報に居直り 本紙と韓国紙を混同

「通例」を理由に修正せず

<9月22日付世界日報から「選択」への再抗議文>

選択出版株式会社
代表取締役  湯浅 次郎殿

2022年9月22日

 弊社が9月9日付で送付した「選択」2022年9月号の記事「統一教会『学術界汚染』も深刻」(以下、当該記事)に関する書面に対し、御社は15日付で御回答書(以下、回答書)を返信された。

 弊社は「創刊以来、一貫してジャーナリズムの使命を貫いている雑誌」を自負する御社を信頼し、当該記事について、余りにも杜撰な記事内容については指摘せず、弊紙と韓国紙「セゲイルボ(세계일보=世界日報)」を同一紙のように扱っている部分だけを指摘し、訂正と謝罪を求めた。

 ところが、15日付の回答書では、日本の世界日報と韓国のセゲイルボが「ご指摘通り、別法人である」としながらも、①「ともに統一教会の関連団体である」ので、記事で取り上げ、②「各種媒体では、日本の世界日報も韓国の世界日報も、『世界日報』として紹介されるのが通例であり、記事ではそれにならいました」―と、記事内容を全く無視した詭弁を弄しており、ジャーナリズムにあるまじき不誠実な態度で一貫している。

 とりわけ、②の主張には開いた口がふさがらない。漢字表記が世界日報なので、各種媒体は弊紙や韓国紙セゲイルボを「世界日報」と紹介するというのはその通りだろうが、セゲイルボを指す場合は韓国紙を冠したりして韓国の新聞であることが分かるように明示するのが「通例」であるはずだ。当該記事のように、弊紙のことなのか韓国紙セゲイルボのことなのか一切説明もなく内容を混在させるようなことはまったく「通例」でないことをまず指摘しておきたい。

 そこで、改めて御社に問いたい。
 御社は、弊紙(世界日報)と韓国紙セゲイルボが本当に別法人であることを知っていたのか。

 弊紙は日本人向けに日本で発行されている日本語で書かれた総合日刊紙であり、韓国紙セゲイルボは韓国人向けに韓国で発行されている韓国語で書かれた総合日刊紙だ。国益がかかった問題については、互いに対立する論陣を張っている全く別の新聞だ。

 その基本的な事実を知っていれば、記事の3段落目「統一教会が日本でも影響力を行使しているのは政界だけの話ではない」と書いたすぐ後の段落の冒頭で、「例えば、統一教会系の新聞社と知られる世界日報。一九七五年の創刊時には、」と書かれていれば、この世界日報は弊紙以外にはあり得ない。なぜなら韓国紙セゲイルボの創刊は一九八九年であるからだ。

 それにも関わらず、その後、21・5行にわたって書かれているのは明らかに韓国紙セゲイルボに関する内容だ。弊紙を主語とした文章に、何のことわりもなく韓国紙セゲイルボに関する内容を書き連ねることは、明らかな情報操作(イメージ操作)であり、既にジャーナリズムとしての禁を犯している。

 弊紙と韓国紙セゲイルボが別法人が発行する別の新聞であることを知りながら、こんなことを行ったとすれば、この文書を書いた記者とそれをそのまま掲載した編集者は共にジャーナリストとして失格と言わざるを得ない。

 もし編集者が知らずにこの悪意ある記事を掲載したのであれば、能力不足は責められても、意図的な情報操作という誹りは免れる。だから、最初の書面では、その辺りの事情は具体的に指摘せず、事実誤認の箇所だけ指摘し、その訂正と謝罪を求めた。「創刊以来、一貫してジャーナリズムの使命を貫いている」というのであれば、その辺りの事情は察知するはずであり、弊社もそれ以上、追及する意向はなかった。しかし、返答期限を過ぎて届いた回答書は余りにも不誠実であり、同じジャーナリズムの世界に身をおく者として嘆かわしいものであったので、より具体的な説明を加えて質問状を送らざるを得なくなったのだ。

 当該記事の情報操作に関して、弊紙に関することをあと2点指摘する。
 「著名な名誉教授らがゾロゾロ」の小見出し以降の弊紙と関連する内容でも、「世界日報の紙面やオンラインには、多数の日本人が登場している。」と書いた次の段落には、弊紙に登場した現職の国会議員に関する「ハフポスト日本版編集部」の調査結果が13行にわたって書かれている。日本の有名な国会議員の名前が次々と出てくるので、誰が見ても弊紙に関する記述だと分かるだろう。

 しかし、当該記事は、その次の段落で、冒頭から「ただ、世界日報のホームページの『企業理念』のページには、『世界日報創設者』として文鮮明・韓鶴子夫妻の写真が大きく紹介されている」と、韓国紙セゲイルボのホームページの内容を書き連ねている。直後に「このページは韓国語版しかないため、『日本人にはわかりにくい』という弁解も成り立つかもしれないが、脇が甘いと言われても仕方ないだろう。」と、韓国紙セゲイルボのホームページがあたかも弊紙の「韓国語版」であって、弊紙が何か隠し事をしているような印象まで与えている。弊紙と韓国紙セゲイルボが別法人の別媒体であることを知って、こんなことを書いているのだとすれば、極めて悪質な情報操作と言わざるを得ない。

 次に、「世界日報に登場している日本人は政治家だけではない。」とする段落に続いて、2段落にわたって、その実例らしきものを示している。しかし、最初の段落は、「統一教会の『家庭連合NEWS ARCHIVES』」に引用されたとする「世界日報による報道」に関するもので、ここで取り上げられたイベントが日本で行われたことは事実なので、弊紙の報道が引用されている可能性は否定できないが、弊紙の掲載紙面を確認した形跡はない。

 次の段落はもっとひどい。「二〇一七年五月十日付の同紙デジタル版には、」と、あたかも前2段落からの流れで、弊紙デジタル版に関する記述であるかのように書き始めているが、同段落12行すべてが韓国セゲイルボの報道内容の紹介だった。これも典型的な情報操作の手法だ。

 弊紙に関する記述はここまでだが、実際に弊紙の紙面やそのデジタル版を見て書いた記述は一つもない。全てが間接的な情報か韓国紙セゲイルボに関するものだ。間接的な情報にしても、大部分が国会議員に関することで、いわゆる学術界に関連する人物名は1人だけ。統一教会による「学術界汚染」を論証しようという記事の最初に、弊紙を持ち出しながら(その不当性についてはここでは述べない)、その中身がこの有り様だということは、「創刊以来、一貫してジャーナリズムの使命を貫いている」と自負する御社としては、余りにも情けないことではないか。

 選択出版社株式会社の責任ある立場の人物に、この記事をこのまま放置するのかどうか伺いたい。
 返答は9月28日17時までにお願いする。

 なお、御社が先の回答書のような不誠実な対応に終始するのであれば、弊社としては、やむを得ず、この間の御社とのやりとりを記事として、弊社紙面やネット上で公開していかざるを得ないと考えている。その際には、当該記事の最初のページ(100ページ)の画像を含め、先回弊社から御社に宛てた書面、御社からの回答書、そしてこの質問状、それに対する御社からの回答書なども開示せざるを得ないため、そのことも踏まえた上で慎重かつ適切なご対応を求めるものである。

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世界日報社広報担当  岩田 均
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