月刊誌「選択」が誤報に居直り 本紙と韓国紙を混同

「通例」を理由に修正せず

月刊誌「選択」が9月号で記事「統一教会『学術界汚染』も深刻」(以下、当該記事)を載せ、本紙(世界日報)と韓国紙セゲイルボ(세계일보、漢字表記=世界日報)を混同した記述をして読者に誤解を与えている。明確な事実誤認についての本紙の指摘にも関わらず、「通例」にならったとして居直り、訂正を拒否し、誤報を放置している。

月刊誌「選択」2022年9月号の当該記事の複写

本紙は2度にわたって抗議文を「選択」編集部と同社社長あてに送ったが、9月9日付抗議文に対する9月15日付の「御回答書」では「各種媒体では、日本の世界日報も韓国の世界日報も、『世界日報』として紹介されるのが通例であり、記事ではそれにならいました」とし、明らかに混同した記述であっても「通例」を理由に誤報を修正する考えを見せなかった。

「創刊以来、一貫してジャーナリズムの使命を貫いている」と自負する同誌が単に取材不足、調査不足から誤報している可能性を考えて、事実誤認部分を指摘したにもかかわらず、居直りととれる回答をしたため、さらに混同した杜撰な箇所を詳細に指摘する2度目の抗議文を9月22日付で送付した。「9月15日付の『御回答書』により回答したとおりです。これ以上はございませんことお伝えいたします」とし、誤りを改める考えのないこと再度伝えてきた。

例えて言えば、人の誕生日や国籍を間違え、人物特定に失敗したまま、論評するようなもので、明らかに事実と異なることを報じる姿勢は「創刊以来、一貫してジャーナリズムの使命を貫いている」とする自負とはほど遠い。

そこで2度目の抗議文で「選択」側に通告したとおり、これまでのやり取りを公開し、「選択」側の誤りと、これに対する姿勢を明らかにする。以下に、本紙の抗議文(9月9日付)、「選択」の回答書(9月15日付)、本紙からの2度目の抗議文(9月22日付)、それに対する「選択」の「御回答書」(10月3日付)を掲載する。