
沖縄祖国復帰50周年を記念し22日、東京都内で祝賀式典(主催=日本沖縄政策研究フォーラム)が行われた。琉球王家の末裔(まつえい)で第二尚氏第23代当主の衞(まもる)氏(71)が出席し、「本日の式典を新たな出発点として、正しい琉球の歴史文化を継承発展させ、沖縄と内地の絆をさらに強めていきたい」と語った。
尚氏はこれと関連し、「沖縄文化の基層には、古い内地の文化が流れている」と指摘。その上で、沖縄の歴史や文化を学ぶことは、「内地との絆を強めるものでなければならないと思っている」と語った。
式典では青年弁論が行われ、那覇市出身の仲村隆次さんは、国連が沖縄を先住民族として認定し、子供たちを民族の言葉で教育するよう求めていることに対し、「このような勧告を許してはいけない」と危機感を示し、「沖縄県民は日本人である!」と強調した。
宜野湾市出身の神谷龍さんは「祖国復帰の原点は戦没者の慰霊と顕彰だ」とし、上皇陛下が沖縄を何度も訪れ戦没者を慰霊されたことに触れ「命を懸けて信じるものが祖国であり、日本においては天皇陛下だ」と熱く語った。
このほか、復帰当時、教師として祖国復帰に尽力した、初代沖縄防衛協会婦人部長の仲村俊子氏のビデオメッセージが紹介され、第2部では、歌手の山口采希さんと望月よしえさんが沖縄歌謡などを披露。エイサー団体「YSP川崎パーランク」などが演舞を行った。参加者は沖縄の伝統的な踊り「カチャーシー」に合わせて踊り、復帰の喜びを分かち合った。
式典後には会場近くから祝賀パレードが行われ、「祖国復帰50周年おめでとうございます!」などと呼び掛けながら溜池山王方面へ練り歩いた。



