インタビュー

【持論時論】意識不明になって考えたこと―喝破道場前塾長 報四恩精舎住職 野田 大燈師に聞く

高松空港のカウンターで突然倒れ、意識不明のまま病院に運ばれた禅僧の野田大燈さん。無事に回復したが、死の危機を体験し、77歳の年齢から死後のことを考えたという。曹洞宗を開いた道元禅師は「生死(しょうじ)の中に佛あれば、生死なし」と説く。瀬戸内海を望む五色台の山上にある喝破道場のハーブティー喫茶に老師を訪ね、話を聞いた。

【持論時論】タイ総選挙の焦点―国際関係アナリスト 松本 利秋氏に聞く

タイの総選挙(下院選)が14日に行われる。焦点は、クーデターによってタクシン元首相の政権を奪い9年続いた親軍政治が終止符を打ち、タクシン元首相の次女ペートンタン氏を首相候補として担いだ野党・タイ貢献党が復権を果たすかどうかだ。タイ総選挙の展望を国際関係アナリストの松本利秋氏に聞いた。

【岸田首相暗殺未遂―有識者の視点】「反宗教」助長する救済新法 米ジョージタウン大学教授/ケビン・ドーク氏(下)

――世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への批判が高まったことを受け、悪質な寄付などの勧誘行為を禁じる被害者救済新法が成立したが、山上被告が結果的に暴力で目的を達成したことになり、問題があるとの指摘がある。こうした主張に同意するか。

【岸田首相暗殺未遂―有識者の視点】 模倣犯を生んだ暴力の肯定 米ジョージタウン大学教授/ケビン・ドーク氏(上)

まだ詳細が十分に明らかになっていないが、最も重要なことは、この容疑者が安倍元首相の国葬に対する怒りに言及したという事実だ。このことは、彼が日本の左翼リベラルや左翼的政治思想と関係しているということを意味する。

【インタビューfocus】台湾と韓国で有事同時勃発も マイケル・ピルズベリー氏

中国は1949年の建国から100周年の2049年を目標に、米国から世界の超大国の座を奪おうとしている。中国が隠し持つ「100年マラソン」戦略を暴いた著書で著名なのが、マイケル・ピルズベリー米ヘリテージ財団上級研究員だ。ソウルで開かれた国際会議に出席した同氏に、北東アジアの安全保障情勢や米国の対応などについて聞いた。

【インタビューfocus】中国の台湾侵攻許さぬ対応を 前米国務長官 マイク・ポンペオ氏(下)

ゼレンスキー大統領とは4年以上会っていなかった。今回の訪問では、ゼレンスキー大統領を励ましたかった。それと同時に、ロシアによる主権国家ウクライナへの侵略という悪行に抵抗し、ロシア軍を押し返したことに対して、ゼレンスキー大統領とウクライナ国民に感謝の意を表したかった。

【インタビューfocus】日韓首脳会談は対北抑止力に 前米国務長官 マイク・ポンペオ氏(上)

ソウルで開催された国際会議出席のため訪韓したマイク・ポンペオ前米国務長官は3日、世界日報、米紙ワシントン・タイムズ、韓国紙セゲイルボの3社共同インタビューに応じ、日韓首脳会談の重要性、中国や北朝鮮、ウクライナ情勢について語った。(聞き手=ソウル・豊田 剛)

【インタビューfocus】首相訪韓はムード転換の好機 太永浩・韓国与党「国民の力」最高委員

岸田文雄首相が7日から現職総理としては約5年ぶりに韓国を訪問する。3月の尹錫悦大統領訪日に呼応した「シャトル外交」で、日韓関係改善の動きが加速する可能性も出てきた。韓国与党「国民の力」の最高委員で、韓日議連にも所属する北朝鮮外交官出身の太永浩議員に、日韓関係や両国が直面する北朝鮮の武力挑発などについて聞いた。

熊野信仰と日本人の他界観―生田神社名誉宮司・神戸女子大学名誉教授 加藤 隆久氏に聞く

2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録された熊野古道は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の熊野三山に通じる参詣道の総称。古来、熊野三山が人々の熱狂的な信仰を集めてきたのは、神仏一体の「熊野権現」が貴賎男女の隔てなく、浄不浄を問わず、誰もを受け入れたからとされる。熊野信仰の成り立ちについて生田神社名誉宮司の加藤隆久さんに聞いた。

【持論時論】木の国 秋田から家具の未来へ― 若手と匠の融合で新製品

一枚板のテーブルや美しい曲面の椅子、伝統的な箪笥(たんす)や木のおもちゃ、曲げわっぱの時計など、秋田県の優れた匠(たくみ)が生み出す新作家具展が、このほど秋田市文化創造館で9日間にわたって開かれた。主催は秋田公立美術大学で、秋田県家具工業会が共催。「ORAe展示会2023春」と「第62回秋田県新作家具展」(同工業会)の合同展示会である。その中心で活動している今中隆介氏に新しい家具作りや木工業の未来を聞いた。

デジタル社会の陥穽 求められる「情報的健康」 メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄氏に聞く

政府は2021年9月、デジタル社会実現の司令塔としてデジタル庁を発足させた。デジタルの活用により一人ひとりのニーズに合ったサービスを提供することで、多様な幸せを実現する社会を目指すと説いているが、その一方でデジタル社会の弊害も指摘されている。デジタル化の進展による情報過多・偏重社会の到来は人間個々人の人生、社会生活の営みにどのような弊害を引き起こすのか、また、その処方箋についてメンタルヘルスカウンセラーの根本和雄氏に聞いた。

解散と「被害」救済は別問題 【宗教と政治】旧統一教会と信仰の自由 元武蔵野女子大学(現武蔵野大学)教授 杉原誠四郎

文部科学省は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対し昨年11月22日から5回の「報告徴収・質問権」を行使している。宗教法人法は同権行使について、「信教の自由を妨げることがないように特に留意しなければならない」「犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならない」とくぎを刺しているが、解散命令を裁判所に請求するための「証拠固め」(東京新聞)に使われているのが実情だ。月刊誌『Hanada』5月号に「『統一教会』に信教の自由はないのか」と題する論考を寄せた元武蔵野女子大学(現武蔵野大学)教授の杉原誠四郎氏に旧統一教会と信仰の自由を巡る問題について聞いた。

【持論時論】老病死の高齢期をどう生きるか―香川県の称讃寺住職・終活支援団体「わライフネット」代表理事 瑞田 信弘氏に聞く

浄土真宗の称讃寺住職をしながら終活支援団体を立ち上げ、公民館などで終活について語り、NHKカルチャーセンターで仏教講座を担当している瑞田信弘さんが、女優の中村メイコさんと宗教学者の山折哲雄先生に話を聞いて『死に方の流儀』(アートヴィレッジ)を出した。その要点を取り上げ、高齢期の自分らしい生き方、死に方について聞いた。

【対談:日本のユーラシア戦略外交】権威主義秩序構築狙う中露

ロシアのウクライナ侵攻が長期化の様相を深める中、中国の習近平主席がロシアを訪問し、時を同じくして岸田文雄首相がウクライナを訪問した。これを機に、日本のユーラシア戦略外交はどうあるべきかを、中央アジア・コーカサス研究所所長の田中哲二氏と東洋大学名誉教授の西川佳秀氏に論じてもらった。

【持論時論】戦狼外交から関与外交に動く中国―国際関係アナリスト 松本 利秋氏に聞く

昨年10月の共産党大会で習近平総書記の3期目続投が決まった。それ以後、中国の外交路線が変化を見せている。戦狼外交を止め中東やモスクワなど積極的に出向き、関与外交を展開するようになった。その背景と真意を国際関係アナリストの松本利秋氏に聞いた。

【持論時論】激動の中国を生きる―「大紀元時報」日本版共同創設者 張本 真氏に聞く

戦狼外交を展開し、台湾侵攻に牙をむく。その強権国家・中国の歴史に翻弄(ほんろう)されながら、内的な価値観をしっかり持ち続け、今では日本国籍を取得している「大紀元時報」日本版共同創設者の張本真氏に、激動の中国をどう生きたのか聞いた。

【持論時論】発展する南部鉄器 伝統技術踏まえ機械部品も 水沢鋳物工業協同組合事務局長 戸田 務氏に聞く

南部鉄器は岩手県奥州市が有名だ。最近では白、赤、水色などカラフルな小型の急須が外国で好まれ、欧米やアジア各国への輸出も進めている。平安時代からの高度な鋳造技術をもとに、機械部品の生産も活発だ。水沢鋳物工業協同組合事務局長の戸田務氏に南部鉄器の魅力を聞いた。

【持論時論】元気になる手伝いしたい 海外医療ボランティア―内科医 小出 浩久氏に聞く

東京都内の病院に勤める内科医の小出浩久さんは2009年から、カンボジアなど海外で医療ボランティアを続けている。コロナ禍の間は中断していたが、弱まり始めた昨年は2度現地を訪れた。小出さんに、同国の医療状況や海外医療奉仕を続ける意義などについて聞いた。

【世日クラブ講演要旨】安保3文書で激変する沖縄の世論戦・心理戦~沖縄を守ることのできる日本にするために

世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤譲良)の定期講演会が25日、動画サイト「ユーチューブ」の配信を通じて行われ、一般社団法人日本沖縄政策研究フォーラム理事長の仲村覚氏が「安保3文書で激変する沖縄の世論戦・心理戦~沖縄を守ることのできる日本にするために」と題して講演した。仲村氏は「沖縄を守ることができる日本かどうかが問われている。沖縄を守れるなら、中国の工作で浸食された日本社会のさまざまな問題も一気に解決できるはずだ」と強調した。以下は講演要旨。(敬称略)

【持論時論】沖縄・八重山の英雄アカハチ―   叙事詩英訳した石垣島在住米国人 ゲアリ・ワイコフさんに聞く

沖縄・八重山の英雄オヤケアカハチは石垣島の大浜村(現・石垣市大浜)を根拠地とする15世紀末の豪族で、島民たちと琉球王朝に反乱を起こした。生まれは波照間島で、巨体に髪は赤茶色、精悍(せいかん)な顔つきから、漂着したオランダ船の乗員と島の娘とのハーフ説もある。石垣島出身の詩人、伊波南哲(なんてつ)の長編叙事詩『オヤケ・アカハチ』を英訳出版した石垣島在住20年の米国人ゲアリ・ワイコフさんに話を聞いた。

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