国際

中国新指導部、李克強氏の去就焦点 習氏腹心重用、1強優先へ

中国では、5年に1回の党大会が16日から開幕し、閉幕翌日の23日、党最高指導部である政治局常務委員会メンバーが発表される。党トップの総書記には3期目が確実視される習近平国家主席が留任し、引退する3、4人に替わって新メンバーに習近平体制を強固にする習氏側近が加わる見通しで、李克強首相の去就も注目される。

【連載】北の核脅威と韓国核武装(下) 日米韓訓練に「親日」批判

北朝鮮がミサイル発射を繰り返していた先月下旬、日米韓3カ国は日本海で約5年ぶりとなる対潜水艦作戦の共同訓練を実施した。想定している脅威は北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)。相手に発射の兆候を探知されにくく、近年、北朝鮮が力を入れてきた兵器だ。

【ワールドスコープ】ブラジル大統領選、30日に決選投票 ボルソナロ派の躍進が話題に

南米の大国ブラジルで30日、大統領選挙の決選投票が行われる。「南米のトランプ」とも呼ばれる保守派の現職ボルソナロ大統領と左派のカリスマ、ルラ元大統領による激しい選挙戦が繰り広げられている。ルラ候補が絶対的な有利にあると言われる中でボルソナロ氏は善戦し、ボルソナロ派も国会議員・知事選挙で躍進した。仮にルラ氏が決選投票で勝利しても、ボルソナロ氏の影響力は今後も無視できないものとなっている。

【地球だより】シリアルは「健康食品」の資格剥奪?

手軽に食べられる朝食として人気の高いシリアル。スーパーには、数十種類もの商品がずらりと並び、多くの家庭の食卓に上がっていることが分かる。筆者は好きではないが、朝食をあまり食べないわが家の子供たちは、一時期、それをおいしいと言って毎日のように食べていた。

【連載】北の核脅威と韓国核武装 (中)米韓「核シェア」急浮上

先週、国内最大手紙・朝鮮日報の1面トップに「尹政権、米国に実質的核共有を要請」という見出しが躍った。北朝鮮が7回目の核実験に踏み切った場合、米国の戦術核をシェアリング(共有)するレベルの米国による拡大抑止(核の傘)強化を、尹錫悦政権がバイデン政権に要請したことが分かったという。

【韓国紙】脅威増す北朝鮮、内部対立膨らむ韓国

今年に入って北朝鮮のミサイル挑発は18日現在28回で歴代最多だ。北朝鮮はすでに本土や金正恩に対する攻撃が差し迫ったと判断されれば「自動的に直ちに発射」するよう、先制的な核兵器の使用を法制化している。

対イラン制裁 欧州連合が合意 抗議デモ暴力的弾圧に  

欧州連合(EU)は17日、イラン人女性マフサ・アミニさん(22)が、警察当局に拘束中に死亡したことへの抗議デモを暴力的に取り締まったとして、関与した11人のイラン指導者と4団体に対する制裁を採択した。EUのボレル外交安全保障上級代表(外相)が制裁リストを明らかにした。

【連載】北の核脅威と韓国核武装  「異次元の脅威」に直面

北朝鮮は先月から今月にかけ、米原子力空母の韓国入港を皮切りに実施された一連の米韓合同演習や日米韓共同訓練に刺激されたように各種弾道ミサイルを立て続けに発射した。この事態に韓国では核武装論がにわかに高まっている。金正恩総書記の意図は何か。尹錫悦政権は北の核脅威にどう対処するつもりなのか。緊迫度を増す韓国から報告する。

決選投票に向け公開討論 中傷合戦に ブラジル大統領選挙

ブラジルのサンパウロで16日、大統領選挙の決選投票で対決する現職の右派ボルソナロ大統領(67)と、左派ルラ元大統領(76)の2候補による公開討論が実施された。決選投票は30日に実施される。

宗教と表現の自由の衝突 フランス 存在感増すイスラム

フランスで中学校教師がイスラム過激主義に傾倒する若者に殺害された事件から2年がたつ。預言者ムハンマドの風刺画を授業中に見せたとして殺害された教師は表現の自由を守ったとして英雄視されている。一方、国内のイスラム教徒の存在感は増すばかりで、フランス人のアイデンティティーを揺るがしている。

ウクライナ戦争後の世界の変化とプーチン後継を予測するNW日本版

ウクライナ戦争が始まって9カ月。解決の糸口さえつかめず、ガスパイプラインが止まった中で欧州は厳しい冬を迎えようとしている。情勢はどうなっているのか。欧州が感じている切迫感、危機感は日本の週刊誌を見ていては分からない。もっとも週刊誌とはそういうもので、これに地球的話題を求めるのは「八百屋で魚を求める」ようなもの。

米国 同性婚の次は複数婚?3人以上の関係も認める動き

米国では保守派を中心に、同性婚を認めて一夫一婦の結婚の枠組みを崩してしまうと、いずれ一夫多妻、一妻多夫、重婚、複婚、近親婚などあらゆる形態を認めざるを得なくなり、結婚制度そのものが崩壊してしまうと警鐘を鳴らしてきた。同性婚が全米で合法化された2015年の連邦最高裁判決から7年が経過したが、その懸念は次第に現実のものになっている。

1万9000人 飢餓に直面 ハイチで人道的危機―国連が警告

国連の食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)は14日、ハイチの首都ポルトープランスにあるスラム街が危機的な食糧不足に直面しており、1万9000人が飢餓に陥る可能性が高いと警告した。

ドイツに初のガス供給 フランス

フランスは13日、ドイツに初めてガスの直接供給を行った。仏エネルギー大手エナジーズの子会社GRTガスは、31ギガワット時(GWh)のガスを毎日、独仏国境のパイプライン経由で供給すると発表した。

台湾有事と韓国危機

「ウクライナの次はどこだ」、新東亜(10月号)が「シナリオで構成した韓半島危機」を書いている。元韓米連合軍司令部作戦計画課長を務めたキム・ギホ江西大教授による「最悪の状況を設定した仮想シナリオ」だ。以下、それを基に構成する。

「光州事件」描く映画の落とし穴

1980年、韓国南部の全羅南道光州市で起こったいわゆる「光州事件」は韓国が民主化に向かう大きな転機となった。だがこの事件を「民主化を求める民衆の蜂起」とみるか、「共産勢力にそそのかされた反政府暴動」とみるか、視角の違いで正反対の評価が出て来る。

ルラ氏の当選予測も ブラジル大統領選挙

アトラスインテル(本社サンパウロ)が13日、今月30日に行われるブラジル大統領選挙決選投票の世論調査結果を発表し、保守派の現職ボルソナロ大統領と左派・ルラ元大統領の支持率差が5%以下に縮小していることが分かった。

軍用バスが爆発、兵士18人死亡 シリア

シリアの首都ダマスカス近郊で13日、軍用バスに仕掛けられた爆弾が爆発し、シリア軍兵士少なくとも18人が死亡、27人が負傷した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が同日、軍当局者の声明を引用して報じた。犯行声明は出ていない。

ペルー検察がカスティジョ大統領を告発

南米ペルーの検察当局は11日、左派カスティジョ大統領を憲法違反の容疑で告発したと発表した。

プーチン露大統領、揺らぐ基盤 動員令発出後、70万人が国外へ

ロシアのプーチン大統領は9月21日、ウクライナに侵攻したロシア軍の劣勢を受け、予備役に対する部分動員令を発した。戦力補充が目的だったが、対象となる可能性のある人々数十万人が国外に脱出するという混乱を招いた。また、ショイグ国防相に政権内部から強烈な批判が飛び出すなど、政権の支持基盤に揺らぎがみられる。

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