縮小したロシアの戦勝記念日 謎残るクレムリン無人機攻撃
ウクライナの大規模攻勢が予想される中、ロシア国内では鉄道や送電線などを狙った破壊工作が続いている。攻勢を前にロシア軍の兵站(へいたん)を混乱させることが目的とみられる。一方で、クレムリンを狙った無人機攻撃も行われた。この無人機がどこから飛来したのか、誰が行ったのか、真相は謎のまま、9日には戦勝記念日の式典が行われた。
【連載】G7広島サミットの焦点(2) 米国、同盟国に注文 対中露で包囲網強化を狙う
米国は、国内における超党派での中国脅威論の高まりを背景に、国際的な対中包囲網形成をリードしてきた。経済安全保障が主要議題の一つとなる先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)では、半導体の輸出規制やサプライチェーン(供給網)の脱中国依存で各国との連携強化を目指す考えだ。
長期化なら地域不安定化も スーダン衝突 サウジ停戦交渉に進展なし イスラエルが仲介申し出
スーダンで衝突を続ける正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の代表団は7日、サウジアラビア西部ジッダで、米国とサウジの仲介により停戦に向けた直接協議を行った。軍とRSF双方は協議について、人道支援のための一時停戦が目的としており、戦闘終結に向けたものではないとしている。イスラエルはスーダンとの和平協定に調印できなくなる可能性を懸念する。
【連載】G7広島サミットの焦点(1) ロシアの核恫喝 暴発懸念する準当事者の欧州
岸田文雄首相が議長を務める先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)が19~21日に広島市で開かれる。首相は被爆地から「核兵器なき世界」の発信を目指す一方、ウクライナを侵略するロシアは核兵器の使用を示唆するなど安全保障環境は悪化し、世界経済のリスクも高まる中、どう結束して対処するか焦点になる。
憲法審議会選挙 右派勢力が圧勝 チリ左派政権に打撃
南米チリで7日、新憲法の草案を審議する「憲法審議会(51議席)」の選挙が行われ、右派勢力が過半数を超える議席を獲得した。
現地からの報道によると、中道・中道右派の2政党が議決に必要とされる5分の3の議席を上回る33議席を獲得した。急進左派ボリッチ氏が所属する与党の中道左派連合は17議席にとどまった。その他に、先住民が1議席を獲得した。
【岸田首相暗殺未遂―有識者の視点】 模倣犯を生んだ暴力の肯定 米ジョージタウン大学教授/ケビン・ドーク氏(上)
まだ詳細が十分に明らかになっていないが、最も重要なことは、この容疑者が安倍元首相の国葬に対する怒りに言及したという事実だ。このことは、彼が日本の左翼リベラルや左翼的政治思想と関係しているということを意味する。
【ワールドスコープ】欧州に大量流入する麻薬 英仏海峡が密売ルートに
英仏海峡は今、フランスから英国に危険な渡航を試みる不法移民だけでなく、南米などから大量に流れ込む薬物の受け渡し場所としても問題になっている。仏内務省は麻薬密売ルートの解明と組織壊滅に向け、過去にない摘発を行っているが、密売組織にとって欧州は成長市場となっており、さまざまな手段で密輸が試みられている。
光化門広場前は異例の歓迎ムード-韓国・ソウル街頭
日韓首脳会談が行われたソウルは7日、岸田文雄首相の訪韓を巡って歓迎と糾弾の複数の集会が開かれた。首脳会談が行われた韓国大統領府前では双方の集会が開かれ罵声が飛び交う場面もあったが、多数の警官が厳戒態勢を敷き大きな混乱はなかった
祝福結婚式に8000組-韓国・京畿道
結婚を通じて理想家庭を築き、世界平和の実現を目指す祝福結婚式「2023天地人真の父母孝情天宙祝福祝祭」が7日、韓国京畿道加平郡のHJグローバルアートセンターで行われた。
パラグアイ次期大統領に祝意―台湾総統が電話
4月30日の大統領選挙で当選した南米パラグアイのペニャ次期大統領(中道右派・与党コロラド党)は5日、ツイッターを通じて台湾の蔡英文総統から当選を祝福する電話があり、台湾と関係強化を進めることなどで合意したことを明らかにした。
【インタビューfocus】中国の台湾侵攻許さぬ対応を 前米国務長官 マイク・ポンペオ氏(下)
ゼレンスキー大統領とは4年以上会っていなかった。今回の訪問では、ゼレンスキー大統領を励ましたかった。それと同時に、ロシアによる主権国家ウクライナへの侵略という悪行に抵抗し、ロシア軍を押し返したことに対して、ゼレンスキー大統領とウクライナ国民に感謝の意を表したかった。
「台湾を守れなくなった日米同盟」―エルドリッヂ研究所代表 ロバート・D・エルドリッヂ氏
世界日報の読者でつくる世日クラブ(近藤譲良会長)の定期講演会が4月29日、動画サイト「ユーチューブ」の配信を通じて行われ、元在沖海兵隊基地政務外交部次長でエルドリッヂ研究所代表のロバート・D・エルドリッヂ氏が「台湾を守れなくなった日米同盟」と題して講演。「台湾を守るには日米など世界各国が台湾を国家承認することが重要だ」と強調した。以下は講演要旨。
ウクライナ和平、中国は調停者になれない
中国の習近平国家主席は先月下旬、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、ウクライナに特別代表を派遣する考えを示した上で、「ウクライナ危機の政治解決のため自ら努力を尽くす」と述べ、和平調停に意欲を示した。両氏の会談は、ロシアのウクライナ侵攻後初めてとなるが、習氏の本気度は疑わしい。(池永達夫)
「平和サミット2023」開幕 70カ国から前・現首脳50人参加 韓国・ソウル
恒久的な平和世界実現を目指すネットワーク「平和サミット2023(主催=天宙平和連合、以下UPF)」が3日、韓国・ソウル市内のホテルで開幕した。世界70カ国の前・現職首脳約50人を含め、指導者など約1000人が参加し、オンラインでも配信された。
「離米・親中」外交が鮮明 ブラジル・ルラ政権 中南米で中国の影響力拡大 イラン軍艦寄港も認める
ブラジルの左派ルラ大統領による「離米・親中」外交が続いている。ブラジルの外交方針は「中立」が基本だが、2月には米国の反対にもかかわらずイラン軍艦の寄港を認めた。先月の訪中時には、新興5カ国(BRICS)間の決済で人民元などを用いることを提案するなど、中国寄りの姿勢を見せた。中国が外交攻勢を掛ける中南米では、台湾と断交する国も相次いでいる。ブラジルの動きは、中南米での中国や反米派の存在感をこれまで以上に強めるものとなっている。



