国際

フィリピン 日本と軍事協力進める  南シナ海で中国と対峙

南シナ海をめぐる中国との対峙が激しさを増す中、フィリピンは米国だけでなく日本との軍事協力を強化する動きを加速させている。

台湾併呑へ舵を切った中国 第3次習政権で戦時体制編成

台湾戦争を想定した戦時体制の人事を組んだことだ。特に、2019年から22年9月まで人民解放軍東部戦区司令官だった何衛東(かえいとう)氏が大抜擢(ばってき)され、政治局員に就任し、軍事委員会副主席にも選出された。

【新春特別インタビュー】日台韓連携で中国に対抗を 「第二のウクライナ化」拒否 元台湾副総統 呂秀蓮氏

強大化する中国が台湾に軍事侵攻する懸念が高まっている。万一、中台間で戦争が起きれば、わが国にも甚大な影響が及ぶため、一段と重要性を増しているのが日本と台湾の連携強化だ。そこで世界日報は、台湾で女性初の副総統を務めた呂秀蓮氏(78)に単独インタビューを行い、台湾海峡や太平洋地域の平和と安定に向けたビジョンを聞いた。

伊が水際対策強化主張 中国コロナ感染急増 EUは消極的

イタリアのメローニ首相は29日、新型コロナウイルスの感染の急拡大を受け、中国からの渡航者に対して抗原検査を求めているイタリアの措置を欧州連合(EU)全体に拡大し、域外からの中国人渡航者に抗原検査陰性証明の提示を義務付ける措置を取るよう期待すると表明した。一方、EUとしては中国人観光客による経済効果を期待するオーストリアなどが反対しており、賛同は得られていない。

「サッカーの王様」ペレ氏死去 W杯に4度出場3度優勝

「サッカーの王様」と呼ばれた元ブラジル代表のペレ(本名エドソン・アランテス・ド・ナシメント)氏が29日午前、サンパウロ市内の病院で死去した。死因は、結腸がんの転移による多臓器不全。82歳だった。

中国 生物兵器開発中に流出 コロナ起源 米共和党議員ら指摘

新型コロナウイルスの起源をめぐり、共和党下院議員らは今月中旬に発表した報告書で、同ウイルスは中国軍が生物兵器を開発中に流出したものであった可能性を指摘した。こうした主張は「陰謀論」として一蹴されがちだが、共和党議員らは新型コロナの起源となったことが疑われる武漢ウイルス研究所(WIV)と生物兵器研究を行ってきた中国軍の研究機関との関係性を示すなどして、一石を投じた。

銃の携行、一時禁止

ブラジル最高裁のモラエス判事は28日、大統領就任式の安全性を確保するため、首都ブラジリアでの銃器・銃弾の携行を一時的に禁止すると発表した。同日付で発行し、1月2日まで携行許可証の有無にかかわらず禁止される。

ネタニヤフ新連立政権発足へ―イスラエル

イスラエルで29日、右派政党「リクード」党首のネタニヤフ元首相率いる新連立政権が発足する。パレスチナに強硬な極右政党や宗教政党と連立を組んだ新政権は、イスラエル史上最も右寄りとされ、イスラエルとパレスチナとの対立が一層深まることが懸念される。

【今年の10大ニュース】海外

ロシアが2月24日、隣国ウクライナに軍事侵攻した。ロシアのプーチン大統領は米国主導の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を非難し、侵攻はウクライナ東部の親ロシア派保護などを目的とした「特別軍事作戦」と正当化。ロシア軍の残虐行為や、プーチン氏が繰り返す核威嚇に国際社会は戦慄(せんりつ)した。

【韓国紙】経済危機対応のロードマップ作成を

来年の韓国経済の展望は暗い。高物価・高金利・高為替レート(ウォン安)の3高寒波に伴う景気減速圧力は日増しに大きくなっている。大多数の国内外主要機関の来年の韓国経済成長率の見通しは1%台にとどまる。韓国銀行が1・7%、国策研究院の韓国開発研究院(KDI)が1・8%だ。

世界各国で進化を遂げる「SUSHI」

先日のことだ。地方都市にブラジル人の知人家族を訪ねた際、「寿司(すし)の食べ放題に行こう」という話になった。

フランス 暖炉の薪代を援助 エネルギー危機で

フランス政府は27日より、家庭の暖房で暖炉などを使用した場合の薪(まき)代に補助金を支給する。寒い冬に入る中、ガスや電気などのエネルギー危機が迫ることに備え、政府は国民に対して木材による暖房を奨励し、専用のウェブサイトで政府のエナジーウッド小切手を請求できるようにした。同援助は、暖房に木材を使用する世帯の70%、約260万世帯が対象となる。

ブラジル 首都で爆発物、大統領就任妨害

ブラジルの首都ブラジリアの警察当局は24日、空港近くのタンクローリーに爆発物を仕掛けた容疑で、パラー州在住の54歳の男性を逮捕した。ブラジルメディアが26日までに報じた。

露のスパイ活動に欧州警戒 独情報機関員が機密提供か

ドイツで21日、首相直属機関の情報機関「連邦情報局(BND)」の上級職員が、ロシアに国家機密を漏らしたとして反逆容疑で逮捕された。隣国オーストリアでも19日に、39歳のロシア系ギリシャ人が国家機密をロシアに流していたことが発覚したばかりだ。一見、両事件は発覚時期が近いだけで無関係のようだが、共通点もある。

銃乱射でクルド人3人死亡  追悼集会で衝突も 仏パリ

フランス・パリ10区にあるクルド文化センターで23日、銃乱射事件が発生し、男性2人と女性1人が死亡、3人が負傷した。事件翌日にパリ市内で行われた追悼集会では衝突が発生。クリスマス休暇で人の移動が増える時期でもあり、住民の間で不安が広がった。

チリ大統領、パレスチナに大使館設置へ

南米チリの左派ボリッチ大統領は21日、任期中を目処(めど)にパレスチナ自治区に大使館を設置する方針を明らかにした。ボリッチ氏は同日、首都サンティアゴでパレスチナ系住民の集いに出席し、その場で大使館設置の意向を説明していた。ウレホラ外相が22日、現地メディアに向けて大使館設置方針を確認した。

ネタニヤフ元首相、連立合意 イスラエル 1年半ぶり新政権発足へ

イスラエルの右派「リクード」党首のネタニヤフ元首相は21日夜、極右・宗教政党と連立政権を樹立することで合意したと発表した。イスラエルのメディアが報じた。今後国会の承認を得て、ネタニヤフ氏は約1年半ぶりに首相に復帰する。

ウクライナのNATO加盟  仏大統領「可能性高くない」

フランスのマクロン大統領は21日、複数のメディアとのインタビューで、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟はロシアとの対立を深めるだけであり、「可能性の高いシナリオではない」と答えた。また、欧州防衛についてNATOに代わるものを模索する従来の考えを強調した。

内閣改造で首相新たに指名 ペルー デモ拡大、政情不安続く 

反逆罪などの容疑で拘束されている急進左派カスティジョ前大統領に代わって政権を率いる南米ペルーのボルアルテ大統領は21日、内閣改造を行い、首相と4人の閣僚を新たに指名した。新首相にはオタロラ国防相が就いた。

ASEAN発足55年、11ヵ国体制へ 分断の軋轢克服が課題に

1967年の「バンコク宣言」によって設立された東南アジア諸国連合(ASEAN)は、今年で55年を迎えた。原加盟国はタイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシアの5カ国。84年にブルネイが加盟、現在はインドシナ3カ国とミャンマーを加え、10カ国で構成されているASEANは、2025年にも東ティモールを迎え入れて11カ国体制になる。課題は、対中関係と政治体制の違いからくる分断の軋轢(あつれき)をどう乗り越えるかだ。

注目記事