トランプ氏 「21日に逮捕される」 支持者に抗議呼び掛け

トランプ前大統領=2022年11月5日(UPI)

【ワシントン山崎洋介】トランプ前米大統領は18日、自ら創設したソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、21日に逮捕される見込みだと書き込み、支持者に抗議を呼び掛けた。

トランプ氏は、ニューヨーク市マンハッタン地区の検察による「違法な情報漏えい」による情報として、「共和党の圧倒的な有力候補である前大統領が来週火曜日(21日)に逮捕される」と主張。その上で「抗議せよ。われわれの国家を取り戻せ」と訴え、支持者に抗議するよう訴えた。

現在、マンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事は、トランプ氏と不倫関係にあったと主張するポルノ女優への口止め料支払いをめぐり、捜査を進めている。トランプ氏が起訴されれば大統領経験者としては初めてとなる。同氏は、起訴された場合でも、出馬を表明している来年の大統領選に向けての活動を続けると宣言している。

トランプ氏の投稿に先立ち、ニューヨーク・ポスト紙は15日、3人の情報筋の話として、早ければ今週にも起訴される可能性があると報じていた。一方、トランプ氏の代理人は声明で、トランプ氏が21日に提訴されることについて正式に通知はされていないと述べた。

トランプ氏の投稿を受けて、共和党議員からは、同地区検察が政治的動機に基づいて起訴を進めているとして反発の声が相次いだ。同党のマッカーシー下院議長はツイッターに、「トランプ氏への政治的復讐を追求するための、過激な地区検察によるとんでもない権力の乱用だ」と投稿。その上で「政治的動機による訴追で選挙を妨害し、民主主義を破壊する」ために連邦政府の資金が使われていないか調査するよう、関連委員会に指示すると述べた。