トランプ氏、保守派集会で演説 「最後の戦い」と強調 米大統領選 

4日、ワシントン近郊で開催の保守系集会で演説するトランプ前米大統領(EPA時事)

【ワシントン山崎洋介】2024年の米大統領選への立候補を表明しているトランプ前大統領は4日、ワシントンン近郊で開かれた大規模な保守派の集会、保守政治行動会議(CPAC)で演説し、大統領選について「これが最後の戦い」だと位置付けた上で、「人々はアメリカ・ファースト(米国第一)を求めている」と訴え、支持を呼び掛けた。

トランプ氏は「彼らが勝つか、私たちが勝つかだ。もし彼らが勝ったら、われわれにはもう国がない」と強調。もし自身が勝たなければ、米国は犯罪者、薬物中毒者、マルクス主義者などによる「社会主義者のゴミ捨て場」になると警告した。

トランプ氏は、ロシアによる侵略を受けるウクライナへの支援をめぐり、北大西洋条約機構(NATO)諸国に負担増を要求。さらに「私がホワイトハウスに到着する前に、ロシアとウクライナの間の悲惨な戦争に決着をつけるだろう」とも主張した。

トランプ氏は最優先事項として、「費用のかかる、終わりのない戦争への流れを止めることだ」と強調。「私たちのことを好きでもない人たちを守るために、何千億ドルも費やし続けるべきではない」と訴えた。

トランプ氏は、大会参加者が共和党の大統領予備選で誰に投票するかを測るCPACの模擬投票で、トランプ氏は62%の票を獲得し、2位のフロリダ州のロン・デサンティス知事に42ポイントの差をつけた。トランプ氏は会場で熱狂的な歓声を浴びるなど、保守層からの根強い人気を示した。