【エルサレム森田貴裕】先月の大地震で被害を受けたトルコ南東部で、14日から15日にかけて降った大雨の影響で洪水が発生し、ソイル内相によると、少なくとも14人が死亡した。トルコのアナトリア通信が15日、報じた。5人が行方不明となっており、ダイバーを含む救助隊員約300人が捜索や救助活動を続けている。
報道によると、シャンルウルファ県では、洪水でアパートの地下室や地下道が浸水するなどして12人が死亡。アドゥヤマン県では鉄砲水が発生し、テントや仮設住宅が流され、1歳の子供を含む2人が死亡した。
先月6日に起きた大地震では、トルコ国内で少なくとも4万8448人が死亡したほか、シリアでも6000人近くが犠牲になった。多くの住民が住まいを失い、今もテントや仮設住宅での避難生活を余儀なくされている。
トルコのエルドアン大統領は15日、議会で演説し、「来年末までに、31万9000戸の住宅を建設する計画だ。地震で破壊された都市部は1年以内に復旧させる」と述べた。



