【エルサレム森田貴裕】サウジアラビアとイランは10日、外交関係の正常化で合意したと発表した。両国の国営メディアが同日、報じた。2カ月以内に双方の大使館を再開する方針。両国の代表が中国の仲介により北京で6日から4日間にわたり協議を行っていた。
サウジ、イラン、中国が発表した声明によると、サウジとイランは2001年に締結した安全保障協力協定のほか、1998年に締結した経済・通商・投資などに関する協定を再び実施することで合意した。
イスラム教スンニ派のサウジとシーア派のイランは2016年にサウジでシーア派指導者が処刑されたことをきっかけにイランのサウジ大使館が襲撃され、外交関係を断絶していた。両国は21年と22年にイラクやオマーンの仲介で関係正常化へ向けた協議を重ねていた。



