過激派がホテル襲撃、12人死亡 ソマリア首都

【エルサレム森田貴裕】ソマリアの首都モガディシオ中心部にあるホテルで19日夜、国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派アルシャバーブによる襲撃があり、民間人少なくとも12人が死亡した。英国のアラブニュースサイト・ニューアラブなどが20日、報じた。アルシャバーブは犯行声明を出し、「ホテルを占拠した」と発表した。

治安当局者によると、武装勢力は2台の自動車爆弾を爆発させ、ホテルを襲撃した。治安部隊がホテルに突入し、ほとんどの宿泊客は救出されたが、武装勢力と治安部隊との間で戦闘が続いているという。

襲撃のあったホテルは、政府関係者がよく利用することで知られている。

アルシャバーブは、2011年に首都モガディシオから追放されたが、その後もイスラム国家の樹立を目指し、政府や軍、民間人を標的に各地で攻撃を繰り返している。