「アメリカ」か、「中国」か
韓国は現在、米国と中国の間で選択を迫られている。今回の首脳会談は新政権が新しい冷戦の国際秩序の中で米国との協調を強化したものだ。しかし、これを憂慮する声も少なくない。中国の反発とこれに伴う経済的圧迫が予想され、南北関係改善のための端緒を探るべき時に敢えて閉ざしてしまったのではないかという心配がある。韓国が乗り越えなければならない現実が侮れないということだ。
これは既存の“行為者中心の外交パラダイム”を“行為規範(原則)中心の外交パラダイム”に変えない限り、米中覇権競争の中で克服することは難しい。われわれの外交パラダイムの変化が要求される時点だ。
来年は韓国動乱休戦70周年であり、韓米相互防衛条約締結70周年となる年だ。友邦を決める最優先の条件は利益共有よりは価値共有だ。新冷戦期の不安定な国際秩序の中で、韓米同盟が韓国の安保はもちろん東アジア地域秩序の安定のための堡塁になることを願う。
(李相桓(イサンファン)韓国外大教授、5月23日付)



