欧州・ロシア

後継首相選びに財務相ら候補3人 英スコットランド

英スコットランドの首相だったニコラ・スタージョン氏が任期半ばで辞任を表明したことから、後任を決めるスコットランド国民党(SNP)の党首選挙が3人の候補者によって争われている。英国からの独立を政治目標としていたスタージョン氏の後任は、英政府にも大きな影響を与えそうだ。

仏下院 年金改革法案を採決できず 定年退職めぐり野党が抵抗

フランス国民議会(下院)は、政府が提出した退職年齢引き上げを含む年金改革法案について20日間の討論の後、17日深夜採決することなく審議を終了、法案は上院に送られた。ある意味で想定内といえる一方、マクロン政権の求心力は確実に弱まっていると言えそうだ。

ヘロドトスの『歴史』と旧約聖書 バビロニアに捕囚された民

ヘロドトス(前484年ごろ~前425年ごろ)が著した『歴史』は、全ギリシャを危機に陥れたペルシャ戦争について、原因を究明するために東方世界を訪ね歩き、見聞した事どもを記録していた。登場するのはリュディア、メディア、バビロニア、ペルシャ、エジプト、スキタイ、ギリシャなどで、諸民族が闘争しつつ世界史を形成した様相が描かれている。

トルコ地震、82カ国から支援 治安悪化懸念、捜索終了も

トルコ南東部で6日に起きた大地震による犠牲者数が拡大している。死者数は隣国シリアと合わせ4万人を超えた。トルコの被災地では行方不明者の捜索活動が続く一方で、治安悪化の懸念が高まっている。

フランス 葬式中狙う空き巣増加 小規模の村 警察が巡回も

フランス内務省が1月末に発表した2022年の統計によると、犯罪発生件数はコロナ禍前の19年レベルに戻り、家宅侵入盗被害は11%増加した。中でも注目は、親族などの葬式で留守になった家を狙い、空き巣に入る手口が増えたことだ。

NATO事務総長 露軍「大攻勢を開始」 ウクライナに最新装備必要

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は13日、ロシア軍のウクライナへの大攻勢を防ぐために協議を行う国防相理事会に先立ち記者会見を行い、「すでにロシアは大攻勢を開始している」との認識を示すとともに「ウクライナ軍は西側が提供できるより多くの弾薬を消費している」と指摘し、戦闘機の提供も排除せずに議論する意思を示した。

仏年金改革、審議難航も 一部与党議員が反対 相次ぐデモ、マクロン政権正念場

フランス政府は将来の年金制度の崩壊を回避するため、政策の鬼門ともいわれる年金改革に取り組んでいる。ただ、昨年の国民議会選挙でマクロン大統領の中道アンサンブル(現ルネッサンス)の獲得議席が245議席と過半数に届かず、改革に反発を強める野党・左派連合の猛烈な反対の中、議会審議を開始し、抗議デモが相次いで行われている。

プーチン批判の露人記者、緊張の脱出 パリで証言

ウクライナ侵攻を批判したことで当局の捜査を受け、幼い娘とともにロシアを脱出していたジャーナリストのマリーナ・オフシャンニコワさん(44)が仏TV・BFMのインタビューに応え、裁判の1週間前に弁護士に逃げるよう強く言われ、ロシア国境を越えるため7回乗り物を替えるなど緊張の連続だったと当時の様子を語った。

戦闘機供与「排除せず」 英首相 ウクライナ大統領と会談

ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、英国でのスナク首相との会談に続き、パリでマクロン仏大統領、ショルツ独首相と会談した。昨年12月に米ワシントンを訪問したゼレンスキー氏にとって、英仏訪問は昨年2月の侵攻開始以降、2度目の外国訪問となった。

「祖国防衛」訴える露大統領 第2次大戦の激戦地を訪問

ロシアのプーチン大統領は2日、第2次世界大戦(独ソ戦)での最大の激戦地であり、ナチスドイツに対する反攻への転換点となった「スターリングラード攻防戦」の舞台ボルゴグラードを訪問し、「祖国防衛」を国民に訴えた。同時に欧米諸国によるウクライナへの戦車供与を非難し、反攻に転じることを強調した。

フランス 交通事故の8割が男性 コロナ禍で増加 テレビCMで安全運転呼び掛け

フランス当局の最新の交通安全キャンペーンのTVコマーシャルには、車も道路も事故の場面も登場しない。病院の産科病棟で若い男性が生まれたばかりの息子に対面し、「皆が男性に期待することをする必要はない」「なりたい男になればいい」と語り掛けるだけだ。

NATOに同時加盟を目指す 北欧2国外相会談

フィンランドのハービスト外相は7日、同国を訪問したスウェーデンのビルストロム外相と首都ヘルシンキで合同記者会見を開き、北大西洋条約機構(NATO)への同時加盟を目指すと強調した。

【連載】ウクライナ侵攻1年 識者に聞く 露政権内に世界大戦化懸念も 国際関係アナリスト 北野幸伯氏(下)

一番悲惨なのは、言うまでもなく侵略を受けたウクライナだ。次に大変なのは侵略したロシアだろう。国際社会で完全に孤立した。昨年3月、国連総会で、ウクライナ侵攻を非難する決議に反対したのは、ロシアの他にベラルーシ、北朝鮮、シリア、エリトリアだけだ。

【連載】ウクライナ侵攻1年 識者に聞く 勝てぬ露大統領 大きな戦いへ 国際関係アナリスト 北野幸伯氏(上)

時系列で追っていくと、ロシアが徐々に劣勢になっていることが分かる。プーチン大統領は当初、ごく短期間で勝利するつもりで、この侵攻を「特別軍事作戦」と名付け、「戦争」と呼ぶことを禁止した。

信教の自由侵害 日本に懸念 国連人権理事会関連の会合 スイス

国連経済社会理事会で特殊諮問資格を持つ欧州の非政府組織「良心の自由のための団体と個人の連携(CAP―LC)」は1月31日、ジュネーブの国連欧州本部で、国連人権理事会のサイドイベントとして、日本における信教の自由侵害をテーマにしたカンファレンスを開いた。講演した人権活動家や専門家からは、安倍晋三元首相銃撃事件を機に日本政府やメディアが世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する憎悪を煽(あお)り、信者の人権侵害や差別が起きている状況に強い懸念が表明された。

仏で犯罪が増加傾向 パリ五輪に向け治安懸念

フランス内務省が1月31日に発表した犯罪統計によると、フランスでの犯罪件数は増加傾向にあり、2024年のパリ五輪に向け治安への懸念が浮上している。

バチカン、独教会「改革案」を批判 意思決定機関の新設に異議

独ローマ・カトリック教会で進行中の教会刷新活動「シノドスの道」を巡って、カトリック教会総本山のバチカン教皇庁が一通の書簡を独教会司教会議宛てに送り、その改革案の見直しを要求していたことが明らかになった。

米独主力戦車のウクライナ供与 ゲームチェンジャーにはならず

イツの主力戦車「レオパルト2」と米国の主力戦車「M1エイブラムス」のウクライナ供給が決定した。欧米の攻撃用戦車を要求してきたキーウ(キエフ)にとってハッピーエンドとなったが、米独の主力戦車がウクライナで活躍するまでには、まだハードルが控えている。

ドイツ 主力戦車の供与決定 ウクライナ支援、米と歩調

ドイツ政府は25日、独製主力戦車「レオパルト2」をウクライナに供与することを決めた。ポーランドなどが保有しているレオパルト2のウクライナへの供与も承認した。ウクライナ政府はドイツに供与を強く要請してきた。ロシアの反発は必至だ。ロシアは軍を再編成中で、今春には大攻勢を開始するのではないかとみられ、戦闘の激化は避けられない。

英人ボランティア2人の死亡確認―ウクライナ、移動中に砲弾受け

ウクライナ東部で行方不明になっていた英国人のクリス・パリー氏(28)とアンドリュー・バグショー氏(47)の死亡が家族によって確認された。英BBCが伝えた。両氏が現地で最後に目撃されたのは1月6日だった。バグショーさんの家族によると、2人は高齢女性救出のために車で移動中に砲弾が当たり、死亡したという。

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