欧州・ロシア
ウクライナの子供たちの絵、3月11日に公開へ
ウクライナ各地で子供たちが東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、平和への思いを込めて描いた絵画5枚が3月11日、福島、東京、京都、広島、長崎の5都市で同時公開される方向で計画が進んでいる。
ロシアとウクライナ、人道回廊の必要性で一致
ロシアとウクライナの代表団は3日、ベラルーシ西部ブレスト州で、停戦交渉の2回目の協議を行い、ロシア代表団によると、攻撃にさらされる都市から市民を脱出させる「人道回廊」の設置が必要だという認識で双方は一致した。ただ、詳細は軍当局間でさらに詰める必要があるという。増え続ける犠牲者を減らせるのか、厳しい状況が続いている。
[フランス美術事情]セザンヌとカンディンスキー
近代西洋絵画の幕開けを告げる19世紀生まれの巨匠を2人挙げるとすれば、おそらく具象絵画ではポール・セザンヌ、抽象絵画ではワシリー・カンディンスキーだろう。2人は産業革命の科学の台頭する中、2次元空間の伝統的絵画に決定的な新たな方向を与えた。
【上昇気流】(2022年3月5日)
第1次大戦末期の1918年10月、ドイツの若き学徒兵が戦死した。その日は全戦線にわたって穏やかで、司令部報告にはこうあった。「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」(レマルク著『西部戦線異状なし』新潮文庫)。
ウクライナ 露が原発に攻撃 火災発生
ウクライナ南東部にある欧州最大規模のザポロジエ原子力発電所で4日未明、ロシア軍の攻撃を受けて火災が発生したが、消し止められた。火災が起きたのは研究所とその関連施設。原子炉は損傷せずに停止し、放射能漏れはなかったものの、爆発すれば大惨事を引き起こす恐れがあった。現地からの情報では、同原発はロシア軍に制圧された。
【社説】露の原発攻撃 全人類への重大な背信行為
ウクライナ南東部にある欧州最大規模のザポロジエ原子力発電所がロシア軍の攻撃を受け、火災が発生した。原子炉は損傷せずに停止したが、爆発すれば大惨事を引き起こしていたに違いない。
侵攻から1週間、死者が急増、泥沼化の懸念
ロシア軍のウクライナ本格侵攻開始から1週間がたち、死者数の増加が顕著になっている。ウクライナ非常事態庁は2日、「民間人2000人以上が死亡した」と明らかにする一方、ロシア国防省はロシア側の死者数について498人と発表した。3日には双方の代表団による停戦交渉がベラルーシ西部で再開されたが、歩み寄りは困難で、戦況の泥沼化への懸念が一段と高まっている。
国連総会、各国代表からロシアへの非難が集中
国連総会(193カ国)は1日、ロシアのウクライナ侵攻をめぐり2日目の緊急特別会合を開いた。初日と同様、各国からロシアへの非難が集中。「われらは皆ウクライナだ」との声が上がるなど、ウクライナ支持へ国際社会の結束を示した。
「昼間のようだ」、ハリコフで真夜中の大空襲
ロシア軍による全面侵攻から2日で7日目を迎えたウクライナ。頑強な抵抗を受けるロシア側の爆撃は、無差別攻撃の様相を呈している。北東部にあるウクライナ第2の都市ハリコフは、前日深夜からかつてない規模の空襲に見舞われた。「朝を迎えられるか」。無数の閃光(せんこう)が闇を照らし、地下シェルターの天井が揺らいだ。
ロシア軍、第2の都市ハリコフを包囲攻撃
ロシア軍は1日、ウクライナ都市部への攻撃を一段と強化した。北東部の第2の都市ハリコフに対しては、包囲部隊が市街地に向けて集中的に砲撃を加える無差別性の高い攻撃を採用しているとみられる。今後、首都キエフでも同様の作戦が実施される恐れがあり、民間人を含む犠牲者が一気に拡大しかねない状況だ。
<寄稿>バルカン諸国に経済的影響 セルビア以外はウクライナ支持 アルバニア人ジャーナリスト ミリルダ・ティリ氏
2020年に発足した「国際平和言論人協会」(IMAP)は、世界各国の報道機関やジャーナリストから構成される国際組織(日本事務局は世界日報が担当)。そのネットワークを活用し、ロシアのウクライナ侵攻がウクライナの南西に位置するバルカン諸国に与える影響について、アルバニア人ジャーナリストのミリルダ・ティリ氏に報告してもらった。
代理出産の親子もウクライナを無事脱出
代理出産を希望してウクライナを訪れたアルゼンチン人のカップル5組が、ロシアの侵攻による混乱の中、新たに誕生した子供とともに無事出国した。アルゼンチン外務省が2月27日発表した。
「憲法とリベラル紙の欺瞞」を浮き彫りにさせた露のウクライナ侵攻
ロシアのウクライナ軍事侵攻は、「平和憲法」と称される現行憲法の幻想を見せつけた。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」(前文)、「平和主義」(9条)を唱えても、野蛮な国家指導者の心次第で「平和」はいとも簡単に打ち破られる。国民はそのことを実感させられた。
ウクライナ国民の叫び伝わる オーストリアから
ウィーンからウクライナの首都キエフまで1000キロ余り。そのキエフがロシア軍の攻撃を受けた。もちろん砲声は聞こえてこないが、ウクライナ国民の叫びが伝わってくる。
ウクライナ危機 “皇帝プーチン”の野心見誤る
ロシアのウクライナ侵攻のスピードの速い展開に世界は驚愕(きょうがく)している中、ロシアと関係の深い陸続きの欧州は近年、ロシアを経済・外交のパートナー国にするよう試みていたが完全に挫折し、無力感が拡(ひろ)がっている。仏独首脳のロシア説得は失敗に終わり、欧州は今、東側防衛強化、対ロシア経済政策の変更を迫られている。
「すぐに、今だ!」、兵士が市民に避難を叫ぶ
「みんな、すぐに、今だ!」。ロシア軍の攻撃にさらされているウクライナの首都キエフでは26日、爆発した手投げ弾や砲弾の残骸が道に散らばる中、おしゃべりをしていた高齢の女性たちや中年の男性たちに向かってウクライナ兵が直ちに避難するよう叫んだ。
ウクライナ侵攻で15万人超がポーランドへ入国
ポーランドの国境警備隊は27日、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まった24日以降に、15万6000人以上がウクライナからポーランドへ入国したことを明らかにした。「きのうだけで7万7300人という記録的人数の入国を審査した」とツイッターに投稿した。
ロシアのウクライナ侵攻、泥沼のアフガニスタン化への懸念示す英誌
ロシアのウクライナ侵攻が進む一方で、ウクライナのアフガニスタン化への懸念が出始めている。
旧ソ連はカブールに傀儡(かいらい)政権を樹立、1979年にアフガニスタンに侵攻したが、10年後に撤退を余儀なくされた苦い経験がある。



