パリのイルミネーションも時短 フランス

シャンゼリゼ通りのイルミネーション(写真は2019年)Photo by Stephanie LeBlanc on Unsplash
シャンゼリゼ通りのイルミネーション(写真は2019年)Photo by Stephanie LeBlanc on Unsplash

【パリ安倍雅信】恒例のパリ・シャンゼリゼ通りのイルミネーションがクリスマスまで約1カ月の20日、点灯を開始した。ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー価格が高騰する中、点灯時間は短縮されたが、イルミネーション目当てに外国からの多くの旅行客が集まり、コロナ禍明けとあってシャンゼリゼ通りは活気を取り戻している。

シャンゼリゼ地区の経済・文化組織関係者らがつくるシャンゼリゼ委員会によると、節電のため、点灯時間は午前2時までから午後11時45分までに制限され、期間も1週間短縮される。

初日のカウントダウンに合わせ、パリのイダルゴ市長らが点灯ボタンを押すと街路樹に一斉に明かりがともり、集まった人々の間から歓声が上がった。2㌔にわたり400本のプラタナスが金色にライトアップされた。

さらに、凱旋(がいせん)門の周りで大みそかから1月1日にかけて開催される花火大会と音楽イベントは、コロナ禍により2021年12月以降、休止していたが、今年から再開される予定で、50万人の観光客を見込んでいる。今年9月、パリ市はエネルギー危機対策で、エッフェル塔と市庁舎の照明の消灯時間を早め、飲酒対策も取られている。