【パリ安倍雅信】ドイツに次いで自動車の自動運転普及を目指すフランスでは、9月1日から自動運転レベル3が解禁された。自動車専用道で渋滞時の手放し運転が可能になった。政府は今年4月の行政令と6月の政令により、レベル3解禁の法的枠組みを整備。さらにフランスが加盟している道路交通に関する国際条約(ウィーン条約)が6月22日付で改正され、レベル3運転が認められたことで実際の施行が可能になった。
今後、中央分離帯がある自動車専用道で時速60㌔未満の走行時に、自動運転を選択することが認められ、実際には渋滞時に限って、自動運転機能を利用できることになった。今後、自動運転中の事故については法律上、運転者から自動車メーカーに責任が移る。ただ、レベル3選択時でもドライバーは随時、運転を再開できる状態にあることが求められる。
改正ウィーン条約では、2023年1月から、時速130㌔までレベル3運転が認められる。ただ、実施は、メーカーが搭載システムの国別の承認を受けるのが前提で、フランスでの普及には時間がかかりそうだ。



