中南米
森林火災の9割がアマゾン ブラジル
衛星を利用して土地の利用状況や状態などを調査しているブラジルの「マップバイオマス(MapBiomas)」は13日、今年に入ってからブラジル国内で発生した森林火災の90%がアマゾン熱帯雨林に集中しているとの報告書を発表した。
アマゾン熱帯雨林、2月森林消失量が過去最大
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は10日、2月のアマゾン熱帯雨林と、ブラジル中央高原地帯にあり「カンポ・セラード」と呼ばれるサバンナでの森林消失量が、共に過去8年で最大を記録したと発表した。
ブラジル政府、日本など4カ国にビザ取得を再義務化へ
ブラジルの左派ルラ大統領はこのほど、日本、米国、オーストラリア、カナダの4カ国の国民に対して、観光ビザを含む短期入国ビザ(査証)の取得義務を復活させることを決めた。ブラジルのフォーリャ紙(電子版)などが報じた。
支持基盤の貧困層支援を拡充 ブラジル・ルラ政権 景気後退で財政悪化に懸念
ブラジルの左派ルラ大統領が、選挙公約の目玉の一つである「貧困層支援」を拡充させている。ルラ氏の支持率は決して高くないが、1月の連邦議会襲撃事件に端を発したボルソナロ前大統領とその支持者らに対する司法の追及や批判報道が続き、ルラ政権には追い風が吹いている。しかし、一方では、「バラマキ政策」による財政悪化や増税、中銀の独立性を侵しかねない政権内からの発言等が懸念材料となっている。
交通機関でのマスク着用義務撤廃 ブラジル・サンパウロ州
ブラジルのサンパウロ州で4日、バスや地下鉄など公共交通機関でのマスク着用義務が撤廃された。同州では昨年10月、新型コロナの変異株流行に伴い、公共交通機関でのマスク着用義務を復活していた。1日には、国家衛生監督庁(ANVISA)が航空機内や空港におけるマスク着用義務を撤廃するなど、ブラジル各地で撤廃の動きが続いている。
26年の大統領選挙出馬示唆 ブラジル前大統領
昨年10月のブラジル大統領選挙で、左派の現職ルラ大統領と歴史的な激戦を繰り広げながらも、僅差で破れた保守派のボルソナロ前大統領が4日、米ワシントンで開催された米国の保守派の最大集会「保守政治行動会議(CPAC)」の年次総会で演説し、再選出馬を匂わす発言を行った。
デモ隊が拘束の警官ら解放 コロンビア先住民ら、原油採掘企業に補償を求める
コロンビア南部カケタ県のサン・ビセンテ・デル・カグアンで、原油採掘企業に対して地元住民や先住民らが環境破壊などに対する補償を求めてデモを行い、警察官79人を含む88人を人質に取っていた事件で、デモ隊は3日、政府側の交渉に応じる形で人質全員を解放した。
史上最多のコカインを押収―ブラジル
ブラジル連邦高速道路警察(PRF)は28日、同国南西部のマトグロソドスル州において、同国史上最多となる1860㌔のコカインを押収したと発表した。政府系ブラジル通信が報じた。
メキシコで大規模デモ 左派政権の選挙改革に反対
中米メキシコで26日、左派ロペスオブラドール大統領が進めている選挙制度改革法案に反対する大規模な反政府デモが行われた。デモはメキシコ各地で行われ、首都メキシコ市では、現政権下で最大規模の約50万人(主催者発表)が参加した。
新巨大刑務所にギャング2000人移送―エルサルバドル
中米エルサルバドル政府は24日、同国中部テコルカにある米州最大の刑務所「テロリスト拘禁センター(CECOT)」にギャング構成員を中心とした受刑者約2000人を移送したと発表した。CECOTは、ギャング撲滅を目指す同国のブケレ大統領の肝煎りで建設が進められた定員4万人の巨大刑務所。
サンパウロで記録的豪雨、46人が死亡―ブラジル
南米ブラジルのサンパウロ州当局は22日、週末から続く記録的な大雨による地滑りや洪水などで、これまでに46人の死亡が確認されたと発表した。行方不明者も多く、死者はさらに増える可能性が高いという。
南米チリでTPP発効 10ヵ国目
南米チリで21日、環太平洋連携協定(TPP)が発効した。TPPは、日本やオーストラリア、チリ、メキシコなど11カ国が参加、発効は10カ国目で、発効手続きを終えていない加盟国はブルネイのみとなった。
アマゾン熱帯雨林 消失速度が減少 金違法採掘業者の排除に力
人工衛星からのデータでアマゾン熱帯雨林の状況を監視しているブラジル国立宇宙研究所(INPE)は10日、1月の森林消失量が昨年同月比で61・3%減少したと発表した。
左傾化路線強めるルラ政権 ブラジル 中絶・ジェンダー平等推進
1月1日に就任したブラジルのルラ大統領が、左傾化路線を強めている。就任時には、保守派のボルソナロ前大統領に投票した多くの有権者も含めて「すべての国民を一つにする」と約束したが、左派色が強い中南米カリブ諸国共同体(CELAC)首脳会議への復帰や人工妊娠中絶に反対する「ジュネーブ合意宣言」からの脱退などを推進。一方、ボルソナロ氏に対し、1月8日の議会襲撃事件に関与した疑惑への追及を強めている。



