【サンパウロ綾村悟】ブラジルの労働・社会保障省は12日、直近の2カ月間で523人の奴隷労働下にある労働者を救出したと発表した。政府系ブラジル通信が報じた。
保護された労働者は、サトウキビ農場などで保護される場合が多い。昨年は、ワイン生産者のブドウ農場から労働者が救出されたケースもあった。雇用主が約束した給料が支給されないだけでなく、蚊やサソリなどにも悩まされる宿泊施設や粗末な食事だけの労働環境で、長時間の作業を要求されるという。
ブラジルの労働法では、いかなる場合でも、個人の意思に反した労働の強制や劣悪な環境下での労働、過剰な労働時間などは、強制(奴隷)労働に当たると規定されている。



