【サンパウロ綾村悟】中米メキシコで26日、左派ロペスオブラドール大統領が進めている選挙制度改革法案に反対する大規模な反政府デモが行われた。デモはメキシコ各地で行われ、首都メキシコ市では、現政権下で最大規模の約50万人(主催者発表)が参加した。
メキシコ上院は23日、ロペスオブラドール氏が提案した「選挙制度改革法案」を賛成多数で可決していた。同法案は、国家選挙庁(INE、選挙管理委員会に相当)を整理縮小し、大規模な予算カットと人員削減を可能にするもの。
一方、反政府デモに参加した人々は、選挙制度改革法案が与党側に有利になるだけでなく、民主主義の弱体化や選挙の混乱につながると批判し、廃案を求めている。野党側は、最高裁への提訴も視野に入れている。



