
【サンパウロ綾村悟】南米ブラジルのリオデジャネイロで開催された「リオのカーニバル」の特別パレードで22日、インペラトリス・レオポルディネンセの優勝が発表された。
リオのカーニバルは、新型コロナウイルスの感染拡大による中止や延期などを経て、3年ぶりに通常開催された。21年は中止、22年は2カ月遅れで開催された。
リオのカーニバルは、大きく二つに分けられる。市内の全長700㍍のサンバ専用会場「サンバドロモ」で精鋭チームが披露する「パレード」と、市内各地で一般市民参加の形で行われる「ブロッコ」と呼ばれる路上カーニバルだ。路上カーニバルは、新型コロナの感染対策が難しいこともあり、2年連続で中止が決まっていた。
優勝が決まったインペラトリス・レオポルディネンセは、サンバドロモでパレードを披露した精鋭12チームの一つ。同会場では、19日から21日未明にかけてパレードが行われ約7万人の観客を魅了していた。
精鋭チームは、それぞれが一つのテーマを題材としながら、3千人近くの踊り子や打楽器隊、巨大な山車を繰り出して芸術性や技術などを競う。優勝したインペラトリス・レオポルディネンセは、1920~30年代にかけてブラジル北東部を席巻した盗賊団のリーダー「ランピオン」をパレードのテーマにしていた。
その豪華絢爛(けんらん)さから「世界最高の祭典の一つ」といわれるリオのカーニバルは、世界各地から数百万人規模の観光客が集まる。リオ市の観光当局によると、今年の経済効果は4・5億レアル(約118億円)に及んだ。



